古橋亨梧、ついに森保ジャパン復帰 6月シリーズでチャンス到来の可能性?…指揮官の言葉から考察

代表復帰を果たした古橋亨梧【写真:Getty Images】
代表復帰を果たした古橋亨梧【写真:Getty Images】

森保Jの前回活動時に選外で議論、スコットランドでの活躍受け6月シリーズで代表復帰

 記者会見において、普段は丁寧に質疑応答に応じる森保一監督は5月25日に行われた6月のキリンチャレンジカップ2023(エルサルバドル代表&ペルー代表戦)に向けたメンバー発表でも、記者からの質問に丁寧に答えていた。

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 だが、スコットランド1部セルティックのFW古橋亨梧について問われた時には、「継続してチームの勝利に貢献し、存在感のあるプレーをしている」と短く招集した理由を語り、さらに期待することを問われると、「得点に期待している。ゴールを狙える。ゴールチャンスを作る場面に絡むところにも期待したい」と、付け足した。

 また、初招集3選手とセルティックMF旗手怜央の招集理由を問われると、初招集選手について1人ひとり丁寧に語って忘れてしまったのか、旗手については言及しないまま、次の質問へと移ってしまった。

 森保監督は前回活動時、セルティックで大活躍を続ける古橋と旗手を招集しなかったことだけでなく、3月シリーズのメンバー発表の際に「リーグのレベル、置かれている状況」と発言したこと、その後も直接視察していないことを理由に、スコットランド国内からも不満の声が挙がっている。それだけに慎重にならざるを得なかったのだろう。

 だが、結果的に3月シリーズで招集されず、6月に招集されたことは、特に古橋にはポジティブに働くかもしれない。3月ではチームが新たな取り組みを行い、ボールを保持した時の戦い方を重視したことで、なかなか速攻を仕掛けられなかった。ゴール前に飛び出していくスピードやポジショニングを武器にゴールを挙げていく古橋にとっては、持ち味が示しにくい状況だっただろう。

 3月シリーズの反省をもとに、森保監督は6月シリーズの戦い方について「継続して、ポゼッションのところはトライしていかないといけない」と前置きをしつつも、「相手のゴールに迫るというところ。ボールを奪ったあとのカウンター攻撃、そしてボール保持時には相手の背後を取ったり、前線で起点を作ったりという部分からシュートチャンスにつなげていく部分はさらに出していけるように6月の活動では準備していきたい。素早くゴールに向かってプレーすることは、優先順位の一番だと思う」と、古橋の特長が生きる戦い方を強調することを明言したからだ。

 同じく代表でのアピールに燃える旗手とは、同じチームでコンビを組んでいるという強みもある。これまでの活動では、なかなか自分の持ち味を出せる状況になかった古橋だが、今回は自身の得意とする動きをチームが意識することになるため、これまでよりもチャンスが広まるかもしれない。

 森保ジャパンのセンターフォワードは、誰が担っていくか。中盤の選手が固まりつつある一方で、最前線の選手については不透明な部分が大きい。ここでアピールができれば、代表定着にも大きな一歩となるはずだが、スコットランドでシーズン31ゴールを挙げてきたストライカーは、森保監督の起用に結果で応えることができるだろうか。

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