「僕はもう失敗することができなかった」 久保建英、今季好転の理由を自ら“解説”…21歳の覚悟とは?「崖っぷちだと…」
久保は今季9ゴールをマーク
スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は、現地時間5月23日のラ・リーガ第36節アルメリア戦(1-0)で今季通算9得点目となる決勝ゴールをマークした。スペインメディア「Football Espana」は久保の言葉を報道。「自分が崖っぷちにあると分かっていたので、これ以上失敗することはできなかった」との覚悟を伝えている。
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ホームで行われたアルメリア戦で2試合ぶりに先発した久保は前半アディショナルタイム4分、右サイドでボールを受けると、ペナルティーエリア内で対峙したアルメリアDFサムエル・コスタをかわしてカットインし、左足を一閃。鮮やかな弾道の一撃でソシエダに先制点をもたらした。
シュートシーンではキックフェイントで相手の体勢を崩したうえで、狙いを定めながら左足でゴール。切れ味鋭い動きで相手ゴール前へ侵入し、鮮やかに撃ち抜かれた一撃に本拠地レアレ・アレーナは熱狂に包まれた。
そのなかで「Football Espana」は久保の言葉を報道。ここまで自身のキャリアの中でも最高のシーズンを過ごしている久保が、今季に懸けた思いを伝えている。
「日本人は今シーズン、生きるか死ぬかだったということを強く意識している。シーズン初めに久保はこれが最後のチャンスだと感じたとコメントし、そのメッセージを繰り返した。エキサイティングな想像力からラ・レアルの真の違いを生み出す存在になった今シーズン。好転した理由について久保はシーズン当初を振り返った。『重要な瞬間の1つは最初の試合だった。プレシーズンでプレーした試合後、スタメンに自分が入れるかどうかわからなかった。ピッチ上で示さなければならなかった。幸運にもゴールを決めることができて、私のサッカー人生は少し変わった』」
今シーズン当初、久保の出場時間は確約されていたわけではない。だからこそ「チームのことを心配するほど自信はなかった。競争が激しいチームでスタメンにならなければならなかった。僕はもう失敗することができなかった。なぜなら崖っぷちだということを知っていたから。今は人々がこんなに愛してくれて嬉しい」と、絶対に結果を残すという強い気持ちを持って、臨んでいたことを明かしている。現在21歳の久保。これまで順風満帆のキャリアを歩んできたように見えるが、久保は想像を絶する覚悟でピッチに立ち続けているのだ。