ベンゲル監督がチリ代表に警告 負傷のエースをW杯予選で「自殺行為的」に起用しないよう要求

今季公式戦8得点のサンチェスがチリ代表の練習中にハムストリングを負傷

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督が、チリ代表の練習中にFWアレクシス・サンチェスがハムストリングを負傷したことを受け、負傷の悪化を防ぐためにも「自殺行為的な決断をしないように」とクギを刺した。カタールのスポーツ専門放送局「beIN Sports」に語ったもの。

 チリ代表はロシア・ワールドカップ南米予選の最中にエースを失った。プレーオフ圏の5位だったチリは、サンチェス不在のなかで10日にコロンビアと対戦したがスコアレスドローに終わり、浮上のチャンスを逃した。11日に試合を控える6位アルゼンチン、7位パラグアイに抜かれる可能性が出ている。

 チリ代表も窮地に立たされているが、サンチェスの離脱はアーセナルにとっても大きな痛手だ。ベンゲル監督も「昨夜彼からハムストリングを負傷しているとメールを受け取った。チリは彼なしで遠征するが、火曜日に行われる2試合目のウルグアイ戦に向けて彼をキープする」とコメントし、15日のウルグアイ戦には負傷の回復具合によっては出場する可能性があるという。しかし、今季公式戦で8得点を挙げている大黒柱の負傷が悪化するリスクがあるだけに、チリ代表に対して慎重な対応をしてほしいと要求している。

「ハムストリングの負傷ということであれば、我々のメディカルスタッフの下でMRI検査を行う必要がある。負傷のグレードがどのようなものか、どのくらい悪いのか、そして、彼らが2、3カ月先の彼の将来を傷つけるような自殺行為的な決断をしないようにしなければいけないと思っている」

 

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