クラブ史上初のEL出場ブライトン、快進撃をオーナー称賛 三笘らの引き抜きは「失ったとしてもあらゆるレベルで競争できる」
シティ相手に好ゲームを演じ、1-1で勝ち点を掴み取った
日本代表MF三笘薫が所属するイングランド1部ブライトンは現地時間5月24日にプレミアリーグ第32節延期分でマンチェスター・シティと対戦し、1-1で引き分けた。今季6位が確定し、クラブ史上初となるUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得した。大躍進を遂げたチームをオーナーのトニー・ブルーム氏が大絶賛している。
ホームに3連覇の王者を迎えたブライトンは前半25分にMFフィル・フォーデンのゴールでビハインドを背負ったが、同38分にMFフリオ・エンシソのミドルシュートが決まって同点に。三笘やイングランド代表FWダニー・ウェルベックがゴールネットを揺らすシーンもあったが、直前のハンドやオフサイドでゴールは認められなかった。試合はそのまま1-1の引き分けに終わった。
最終節を残して勝点62としたブライトンは今季の6位が確定した。プレミアリーグ上位4クラブにはチャンピオンズリーグ(CL)出場権、5位とFAカップ王者にEL出場権が与えられる。今季のFAカップは王者マンチェスター・シティと5位以上が確定しているマンチェスター・ユナイテッドが決勝の駒を進めているため、どちらのクラブが優勝しても6位のブライトンが繰り上げでEL出場権獲得となる。昨季の9位がプレミアで過去最高位だったクラブにとっては史上初の快挙だ。
2009年、ブライトンがまだリーグ1(英3部相当)を戦っている頃にクラブのオーナーとなったブルーム氏は英ラジオ「talkSPORT」で「とてつもないシーズンだった。ロベルトをはじめ、選手や関係者たち全員が本当に素晴らしい結果を残してくれた。6位で終わり、ヨーロッパリーグ出場権を取れたことを本当に嬉しく思う」とロベルト・デ・ゼルビ監督率いるチームを激賞した。
「今夜、我々は世界最高のチーム(マンチェスター・シティ)に渡り合うことができた。おそらく90分を通した戦いでは我々の方が良かった。私にとっても、そしてファンやこの街全体としても素晴らしいことだったと思う」
若き才能が揃うブライトンだけに、夏の移籍市場では主力選手の引き抜きが噂されている。特にアルゼンチン代表MFアレクシス・マクアリスター、エクアドル代表MFモイセス・カイセド、三笘といった選手にはビッグクラブからの関心が絶えない。しかし、ブルーム氏は「スター選手を何人か失ったとしても、あらゆるレベルで競争していくことができるだろう」と自信を示した。
ブルーム氏がオーナーに就任した2009年、クラブは3部リーグでも下位に沈んでいたが、そこから10年以上の時間をかけてチームはプレミアリーグで上位に食い込むクラブへと進化を遂げた。欧州の舞台に乗り込む“シーガルズ”のさらなる快進撃に期待だ。
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