攻守両面の“セットプレーの弱さ”を嘆くハリル監督 FKからの得点アップで「25~30%勝利が増える」
豪州やサウジは「50%はFKからの得点」
「オーストラリア、サウジアラビアにしても50%はFKから得点を取っている。我々にはない。それをどのように伸ばすか。我々もFKやPKを誘いに行かなくてはいけないのではないか」
指揮官はFKからのゴール率「0%」の現実に、ダメ出しをした。かつての日本代表は左の中村俊輔(横浜F・マリノス)、右の遠藤保仁(ガンバ大阪)と高精度なキック技術を誇るプレースキッカーが揃い、FKから次々とチャンスを創出。中澤佑二(横浜F・マリノス)や田中マルクス闘莉王(前名古屋グランパス)ら空中戦に強い選手も揃っており、直接FKからの得点も含めて日本代表の強みとなっていた。
だが、ハリルジャパンでは本田圭佑(ACミラン)や香川真司(ドルトムント)らキッカーの問題もあってか、FKからゴールが生まれていない。W杯アジア最終予選の窮地で違いを見せてきた日本の武器は今、その威力を失ってしまっている。
「我々は前に行く攻撃は効果的になっている。ただ、統計上はFKから得点がない。25%から30%勝利が増えるのではないか。そういったことを考えて、チームを伸ばしていかなくてはならない」
FKの精度の低さを改善できれば、勝率は最大30%増加すると指揮官は強調する。今やハリルジャパンのアキレス腱となってしまったFKから、日本代表はゴールを奪えるのだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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