バルサのU-20DF高橋仁胡、将来はどこの代表? 海外報道…日本、アルゼンチン、スペインの3か国で可能性
U-20日本代表として父の故郷アルゼンチンで開催されているW杯に参加
U-20日本代表は5月21日(日本時間5月22日)、アルゼンチンで開催されているU-20ワールドカップ(W杯)で、グループリーグ初戦の同セネガル代表戦を1-0で勝利した。主将のFW松木玖生(FC東京)は前半15分に鮮やかなミドルシュートを決め、これが決勝ゴールとなった。この一戦に先発出場したDF高橋仁胡(FCバルセロナ)は、開催地であるアルゼンチン人の父親を持つ。現地のアルゼンチンメディアは将来、どの代表を選択するのかを報道している。
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試合は前半15分、日本がセカンドボールの奪い合いに勝利し、MF福井太智(バイエルン・ミュンヘン)が相手を引き付けながら松木に横パス。すると、松木はペナルティーエリア外から迷わずに左足を振り抜き、鋭いミドルシュートがゴール右へと突き刺さった。
後半は前半よりもセネガルに押し込まれる展開が続くなか、高橋が左サイドバック(SB)を務める最終ラインが奮闘。後半の半ば過ぎには立て続けにペナルティーエリア内でシュートを許す苦しい時間帯を迎えたが、相手のシュートが枠外に飛ぶミスにも助けられた。このまま1-0で逃げ切った日本は大会初戦を勝利で飾り、大きな勝ち点「3」を手にした。
今回、海外組としてU-20日本代表に参加している高橋。高橋の父はアルゼンチンのラプラタで生まれ、6歳でスペインに移住。その後、日本人の母との間に高橋が生まれた。カタルーニャ州コルネリア・デ・リョブレガート出身でアルゼンチン、スペイン、日本の代表としてプレーする可能性がある。U-16スペイン代表の経験があり、現在はU-20日本代表としてピッチに立っている。
現在はバルサのフベニールA(U-19相当)に所属。アルゼンチン放送局「TyC Sports」は「高橋仁胡がアルゼンチン代表としてプレーするチャンス:『今は日本のことだけを考えている』」と見出しを打って、高橋について特集した。セネガル戦のプレーについて「非常に堅実な守備でいいプレーを見せた。彼は身長173センチですが、同時に力強く、スピードを生かした攻撃で素晴らしいパフォーマンスを発揮する。彼は左足も優れている」と称賛。今回の大会には高橋の家族が駆け付けて声援を送っているとした。また、高橋に将来アルゼンチン代表としてプレーする可能性を聞いたところ「今は日本代表のことだけを考えている」と答えられたという。さまざまな可能性に満ちている17歳。まずは今大会を戦い抜き、その未来がより明るいものになることを期待したい。