「現状は異常、残り10日間は困難」 ユベントス監督、勝ち点10剥奪処分に憔悴「精神的にすり減ってしまった」
不正会計疑惑で1月に処分→再審理
イタリア・サッカー連盟(FIGC)は、同国1部セリエAの強豪ユベントスによる不正会計疑惑について現地時間5月22日に勝ち点「10」の剥奪処分を課した。
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ユベントスは今年の1月に勝ち点「15」剥奪の処分を受けていたが、再審理の実施に伴って一時取り消しとなっていた。しかしその再審理の結果、処分自体はやや軽くなったものの、シーズンの成績に大きな影響を与える勝ち点減となった。ただし、この再審理によって現役時代にチェコ代表でも活躍したパベル・ネドベド元副会長ら元幹部7人は無罪とされている。また、ユベントスに新たな異議申し立てを行う権利は残されているとされた。
一方で、この審理結果が出たのはエンポリとのナイトゲームを控えた日中のもの。勝ち点「15」減算で中位まで順位を下げた後に、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を得られる2位にまで上昇。しかし、この処分で再び圏外となる7位に転落して迎えた試合だった。
そのゲームにユベントスは1-4で大敗し、残り2試合で4位ACミランとの勝ち点差は「5」となった。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」では、マッシミリアーノ・アッレグリ監督による「現状は異常なもので、残りの10日間は困難なものになる」とコメント。さらに「1月からこのような状況でプレーしていて、精神的にすり減ってしまっていた。ピッチ上で私たちが2位に値する勝ち点69を獲得したことをはっきりしておきたい」と話している。
もちろんユベントスというクラブの不正な行動は許されるものではないが、年明けからジェットコースターのように順位表を行き来するレベルの勝ち点処分と取り消しが繰り返されたことで、現場はメンタル的に疲弊してしまったようだ。