名古屋オーシャンズがオーシャンカップ決勝でバルドラール浦安に勝利 新谷重樹氏に捧げるタイトル獲得
5連覇で大会10度目の優勝を達成! 新加入の清水和也と金澤空も初ゴール
日本フットサルリーグのFリーグは5月21日にオーシャンカップの決勝を行い、名古屋オーシャンズが5-1でバルドラール浦安を破り、大会5連覇通算10度目の優勝を果たした。
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日本フットサルの2023-24シーズンの幕開けを告げる今カップ戦。序盤から攻勢の名古屋は、なかなかゴールを挙げられなかったものの第1ピリオド18分に日本代表FP清水和也が元スペイン代表FPアンドレシートとの連携から守備を崩し、FP安藤良平へラストパス。安藤がこれを決めて1点をリードしてハーフタイムを迎えた。
シーズン開幕前で互いに情報が少ないなかでの一戦、前半で相手を分析した名古屋のフエンテス監督は、ハーフタイムに「2点を修正した。1つは、守備のところ。相手にプレスを回避されたり、チャンスを作られたりしていたので修正をかけた。もう1つはコーナーキック。相手の守備に対してどうするかを話した。2点目、3点目を決めることができた」と、攻守において浦安の攻略法を伝えたという。
その指示が奏功し、後半開始30秒、コーナーキック(CK)からアンドレシートが得点を決める。浦安も後半7分にFP空涼介が1点を返したものの、名古屋は清水とFP金澤空がそれぞれ加入後初ゴールを決めて4-1とリードを大きく広げた。試合終盤には浦安がパワープレーを仕掛けたが、名古屋はシャットアウトし、逆に安藤がパワープレー返しからダメ押しのゴールを決め、5-1で優勝。大会5連覇、通算10度目の優勝を成し遂げた。
名古屋にとっては、絶対に獲らないといけないタイトルだった。クラブの創設、そしてこのオーシャンカップの創設にも大きく関わった新谷重樹氏が、今年2月26日に逝去。第28回全日本フットサル選手権では、準決勝で敗退をしていただけに、全選手が喪章を巻いて戦った今大会に期するものは強かった。
再三の好セーブで前半を無失点に抑えたキャプテンの篠田は、「この喪章の意味は、僕たちが最も実感しながら戦っていました。結果が出て本当に良かったです。新谷前会長に創設していただいた大会を優勝できた意味は、本当に大きいと思います。リーグ戦も油断なく、しっかり戦います」と、シーズン初のタイトルを喜びつつ、1週間後から始まるリーグ戦へ気持ちを切り替えた。
なお、大会得点王には3試合で6得点を挙げたアンドレシート、大会MVPには決勝で2ゴールの活躍を見せた安藤が選出されている。
(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)
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