優勝逸のアーセナル、選手層の薄さを元英代表DFが指摘 「もっと質の高い選手を連れてこないと」
キャラガー氏は「もっとクオリティーの高い選手を連れてこないと」と指摘
日本代表DF冨安健洋が所属するイングランド1部アーセナルは、現地時間5月20日に行われたプレミアリーグ第37節でノッティンガム・フォレストに0-1で敗れた。この結果、最終節を待たずにマンチェスター・シティのリーグ3連覇が決定。元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏は、アーセナルがタイトルを逃す最大の要因となったのは選手層の薄さだったと指摘している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
今季のアーセナルは開幕から絶好調で、折り返し地点の第19節終了時点で勝ち点50を積み上げるなど長らく首位を走ってきた。しかし、今年4月に入り負傷者も続出したこともあって、チームは急失速。直近8試合は2勝3分3敗と勝ち点の取りこぼしが続いており、首位から陥落していた。
アーセナルはノッティンガム・フォレストに勝てば、まだわずかな望みをつなぐことができたが、前半19分の失点を跳ね返すことができずに0-1で敗北。残り1試合のアーセナルに勝ち点4差をつけるシティの優勝が決定した。
キャラガー氏は「(アーセナルの)最大の失望はシーズン後半戦に大きく落ち込んでしまったこと」とし、「アーセナルは折り返し地点で50ポイントだった。だが、マン・シティがいるせいでどのチームも勝ち点90を取らなければならないんだ。リバプールは勝ち点90半ばでも優勝できなかった。90以上は絶対に必要なんだ」とアーセナルは優勝のボーダーラインに到達することができていなかったと強調した。
そして、キャラガー氏はアーセナルがタイトルを逃した最大の理由として、「選手層が足りなかったこと」を挙げ、「もっとクオリティーの高い選手を連れてこなければならない」とさらなる補強の必要性を指摘した。
昨年末のカタール・ワールドカップ(W杯)でブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスが膝を負傷し、そこからおよそ3か月にわたって戦線離脱。さらに、終盤にはセンターバックのレギュラーだったフランス代表DFウィリアム・サリバや左右の両サイドバックをカバーしていた冨安といった選手も欠いて戦うことを余儀なくされた。レギュラー陣のクオリティーはシティにも匹敵するが、バックアップも含めた総合力で差をつけられてしまったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)