決勝点関与の久保、”平手打ち被害”に大人な対応で現地紙称賛 「人間としても素晴らしい」
古巣対決となるバルサ戦で2-1と勝利
スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は、現地時間5月21日に行われたラ・リーガ第35節の敵地FCバルセロナ戦(2-1)に後半途中からピッチに立ち、決勝点を演出する活躍で勝利に貢献した。スペイン紙「AS」は、相手のラフプレーに対して大人の対応を見せた久保を、「選手としてだけでなく人間としても素晴らしい」と絶賛した。
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久保にとって古巣となるバルセロナはすでに今季のリーグ優勝を決めている一方、4位のレアル・ソシエダは来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に向けて負けられない一戦だった。すると、前半5分にMFはミケル・メリーノの得点で王者相手に幸先よく先制に成功した。
久保は1-0で迎えた後半13分からピッチに投入された。そして同27分、久保はMFマルティン・スビメンディのパスを受けて自陣からドリブルを開始し、カウンターアタックを先導。センターサークルを越えたあたりで左サイドを駆け上がったスビメンディへ展開した。最後は左からの折り返しを受けたFWアレクサンデル・セルロートがネットを揺らしてリードを広げた。
後半アディショナルタイムにバルサFWロベルト・レバンドフスキに1点を返されたものの、ソシエダは2-1で逃げ切りに成功。カンプ・ノウでの勝利は1991年以来実に32年ぶりの白星を挙げた。スペイン紙「AS」は、セルロートの決勝点を導いた久保を「触れたものすべてを良くする選手」として絶賛していた。
また、「AS」紙は「久保は選手としてだけでなく人間としても素晴らしい。自分に平手打ちをしたマルコス・アロンソを許した」と冷静な振る舞いについても特筆した。後半34分、久保は左サイドでボールを運ぼうとしたアロンソを戦術的なファウルで止めた際に、顔面に平手打ちを食らった。顔面を抑えてしばらくピッチに倒れ込んだ久保だったが、アロンソに手を引かれて起き上がると、アロンソに歩み寄って笑顔で握手とハグを求める大人の対応を見せていた。
久保の活躍もあって勝利したレアル・ソシエダは勝ち点を65に伸ばした。残り3試合で5位ビジャレアルとは5ポイント差、1試合消化の少ない6位ベティスとは10ポイント差がついている。このまま4位の座をキープし、CL出場権を勝ち取ることができるだろうか。