長友がサウジの“PK奪取技術”に警戒も“慣れ”を告白 「イタリアでは触っただけで相手が倒れる」
「サウジよりイタリアのチームの方が…」
「狙ってますよね、ファウルも。監督もファウルすることは嫌っているんで、嫌な位置でのファウルは気をつけたいです。ただ、サウジアラビアよりイタリアのチームの方がね……(笑)。ずる賢いというか、常に狙われているんでね。そのなかでやっているので、問題ないというわけではないけど、慣れてはいますね。イタリアでは、触っただけで相手が倒れてPKになることもある。そういう意味で、イタリアのリーグは厳しいというか、やりづらいところはありますね」
例えば長友は、昨年秋の上位対決となったナポリ戦で、相手FWホセ・カジェホンのファウルを誘うプレーで2枚のイエローカードを受けて退場処分になった苦い経験がある。当時のロベルト・マンチーニ監督は「カジェホンはトラクターに轢かれたようにシミュレーションをした」と激怒して抗議したが、そういった“マリーシア”と呼ばれるずる賢いプレーもテクニックの一つとされるイタリアで、長年戦ってきた。そうした経験を、このサウジアラビア戦でも生かすことができるはずだ。
これまで出場できていない最終予選を戦う日本代表を見て、「もちろん、W杯に行かなくてはいけないプレッシャーは一人ひとりが感じているとは思う。まずは躍動感というか、みんながサッカーを楽しんでいるような勢いが落ちているかなというのが正直ある。それがないと、相手に怖さも出ないのではないかなと思う」とも話した。
日本のサイドを支えてきたダイナモは、チームに躍動感を取り戻してロシア行きへの切符を掴むために、チームを大きく前進させる心構えでいる。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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