AZサポーター、ECL敗退決定後の乱入&相手サポ襲撃を英糾弾 「異常な醜い光景」
ウェストハムMFフォルナルスは「自分の家族が蹴られるのを見たくはない」と説明
UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)の準決勝第2戦が現地時間5月18日に各地で行われ、イタリア1部フィオレンティーナとイングランド1部ウェストハムがそれぞれ決勝へと駒を進めた。
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ウェストハムは日本代表DF菅原由勢が所属するオランダ1部AZと対戦。2-1で勝利した本拠地での第1戦に続き、敵地での第2戦も1-0で制し、2戦合計スコア3-1で勝ち抜けを決めた。
デイビッド・モイーズ監督率いるウェストハムにとっては、ハンガリーの首都ブダペストで行われる決勝へと進む歓喜の夜となるはずだったが、試合後にスタンドでのトラブルが起きていた。
英衛星放送「スカイ・スポーツ」によると、一部のAZサポーターが柵を破ってスタンドに乱入し、ウェストハムサポーターに襲いかかったという。警察や警備員が出動して10分ほどで騒動は収まったようだが、そのエリアはウェストハム関係者の家族や友人も集まっているエリアだったこともあり、ウェストハムの選手が仲裁に入る場面も見受けられた。
試合に出場していたウェストハムのMFパブロ・フォルナルスは、チームメイトが暴力沙汰に巻き込まれないように引き止めたとしたうえで、「選手の家族のことを心配している。みんな無事で、警察がなんとかしてくれることを願っている。誰だって自分の家族が蹴られるのを見たくはない」などとコメントしていた。
現地にいた「スカイ・スポーツ」のレポーター、ギャリー・コッテリル氏は「ECL決勝進出を決め、ウェストハムにとっては素晴らしい夜だった。しかし、試合終了後には異常な、醜い光景があった。そこはモイーズ監督の85歳の父親を含む選手やコーチングスタッフの家族、関係者が集まるエリアだった」として騒動の様子を伝えた。
「試合終了のホイッスルが鳴り、黒いフェイスマスクをしたAZのファンがやってきて攻撃を始めた。ピッチで勝利を祝福していたウェストハムの選手も何が起きているのかを見て、家族を助けようとした。3、4人の選手が飛び込んできた」
見事にECL決勝進出を果たしたウェストハムだが、後味の悪さが残る試合となってしまったようだ。