浦和スコルジャ監督、福岡戦へ秘策? 川崎に熱視線「インスピレーションを感じた」
今週末20日に敵地で福岡と対戦、スコルジャ監督が定例のオンライン会見に対応
J1浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は5月18日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。今週末20日のアビスパ福岡戦について「最も参考にしたのは川崎と福岡の試合だ」と話した。
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浦和は5月6日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦でアル・ヒラル(サウジアラビア)を倒しての優勝後、息つく間もなく中3日の連続でサガン鳥栖、ガンバ大阪とリーグ戦が組まれた。鳥栖には敗れ、G大阪に勝利したチームに対して指揮官は2日間のオフを決断。「非常に強度の高い試合をした時期。練習も考えてオフが適切だと思った。リフレッシュして、昨日も高い強度でトレーニングができた。身体を休ませながら高い強度でやるのが大事だし、このオフで7連戦への準備ができたと思う」と、来週から水曜日の試合が3回続く7連戦への布石とした。
その初戦は福岡とのアウェーゲームになる。昨季はアウェーで0-0、ホームで1-1の引き分けだったが、堅い守備に苦戦した。スコルジャ監督も「難しい仕事が待っているのは分かっている。福岡は非常に強いディフェンスがあるし、前線の3人は非常に強力だ。今やっているのは、前線での連係を高めること。ここ2日間はそのようなトレーニングをしてきた。昨年11月のホームゲームでは岩波(拓也)の素晴らしいミドルシュートがあった。ずっと浦和が押し込んでファイナルサードでペナルティーエリアの近くまで行くが、点を取れたのはそのミドルだけだった」と、5バックでの撤退を辞さない福岡の守備は難しいシチュエーションだと話している。
そうしたなかで、スコルジャ監督は「ここであまりにも話すと相手に楽になってしまうだろう」としたうえで、「今回の福岡を分析する時に、最も参考にしたのは川崎と福岡の試合だ。川崎と全く同じプレーをしようとするわけではないが、インスピレーションを感じた」と、4月29日に川崎フロンターレが福岡のホームで3-1の勝利を飾った試合を例に挙げた。さらに「福岡の天気予報もチェックしている。福岡が試合前にピッチに散水しないと聞いていたからだ。それならば雨が降って欲しいと思ってチェックしていた。川崎が勝利したゲームは雨だった。攻撃的なプレーをしたいチームには、速いピッチのほうが好ましい」と、雨天でのゲームを望んだ。
浦和は他クラブより、概ね2試合消化が少ない状態で首位のヴィッセル神戸から勝ち点9差の6位に付けている。難しいアウェーゲームに臨むことになるが、順位表を見る限りは勝ち点3が欲しいゲームになる。スコルジャ監督は7連戦のスタートに「非常にシンプルな戦略で、1試合1試合を戦って7勝したいと思う」と力強く語っていた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)