J1柏、ネルシーニョ監督を解任 井原正巳ヘッドコーチが新指揮官へ「この現状を変えるべくもう一度結束して…」
クラブ側が成績不振にサポーターへ謝罪
J1柏レイソルは5月17日付けで、ネルシーニョ監督を解任し井原正巳ヘッドコーチが指揮を執ることを発表した。
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ネルシーニョ監督は2009年7月から約5年半柏を率いたのち、ヴィッセル神戸、ブラジル1部スポルチを指揮。19年に5年ぶりとなる柏への復帰となると、その年のJ2リーグ優勝へ導き、1年でのJ1復帰を果たした。
迎えた今シーズン、柏はここまでJ1リーグ13試合を戦い勝ち点「11」の暫定16位に沈む。勝利は2試合のみで、厳しい戦いが続いていたなかでの解任となった。今後は、ヘッドコーチを務めていた井原氏が指揮を執る。
井原新監督のコメントは以下のとおり。
「レイソルに関わる皆様へ、いつも応援をいただきありがとうございます。ネルシーニョ監督の後を任されることになりました。今の成績は決してネルシーニョ監督だけによるものではなく、我々スタッフも責任を感じています。ネルシーニョ監督のためにも、この現状を変えるべく、チーム、選手、スタッフでもう一度結束して、チームを蘇らせるように全身全霊を尽くします。そのためにはファン・サポーターの皆様の今まで以上の応援と後押しが不可欠です。我々とともに、柏レイソルの勝利のために戦ってください。よろしくお願いいたします」
株式会社日立柏レイソルの代表取締役社長である山崎和伸氏が、サポーターに向けたメッセージは以下のとおり。
「平素より、柏レイソルへのご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。まず、今シーズンは、ここまでのリーグ戦13試合で2勝5分6敗の16位と低迷し、ファン・サポーターやスポンサー各社の皆様をはじめ、関係各所の皆様にご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。クラブとしましては、今シーズンも引き続きネルシーニョ監督体制を支えていくという方針でスタートしました。一方で開幕からなかなか勝利がつかめず、3月下旬頃から強化担当がネルシーニョ監督と対話を重ねてまいりました。
選手たちの頑張りや試合内容の変化も見えてきておりましたが、5月13日の横浜FC戦の結果を受け、ネルシーニョ監督と双方合意の上で、退任という結論に至りました。ネルシーニョ監督には、合計11シーズンに渡り、監督を務めていただきました。2度のJ1復帰、史上初となる昇格即Jリーグ制覇、天皇杯やヤマザキナビスコカップの優勝、アジアチャンピオンズリーグのベスト4など、柏レイソルの歴史に残る一時代を築いていただきました。長年の功績と偉業にクラブを代表して心より感謝を申し上げます。
そして、井原正巳ヘッドコーチに、新しく監督として指揮を執っていただくことになりました。選手として日本サッカー史に残る実績を残し、引退後はアビスパ福岡で監督経験を積み、ネルシーニョ監督の下でも長くヘッドコーチを務めるなど指導者経験も重ねております。シーズン途中の交代でもあり、今のチーム状況や選手たちの特徴をもっとも把握している最適の人材として、チームの立て直しを託しました。
先日の横浜FC戦の後、ファン・サポーターの皆様からいただいた厳しい声も温かい声援も、柏レイソルを愛してくださっているがゆえのお気持ちであり、心より感謝するとともに重く受け止めております。我々は皆様のご支援に応えなければなりませんし、どんな状況でも諦めず、勝利を追い求めて戦い続けます。リーグ戦の残り21試合に向け、この困難な状況を乗り越え、上の順位をめざしていくためにも、引き続き皆様の熱い応援、後押しを賜りますよう、お願い申し上げます」
(FOOTBALL ZONE編集部)