清武、W杯予選サウジ戦の戦術を提案 「相手にボールを持たせてカウンターもあり」
清武の狙いは「そこでボールを奪えればチャンス」
清武が話したサルマーンは、ここまでのW杯予選4試合で全試合先発出場しており、チームの核となっている。スピード豊かなアタッカー陣を操るタイプに、同じ中盤の清武は警戒しつつ、機能不全に陥らせればチャンスにもなると見ている。
「あまりそいつにボールを触らせなければ、結構ボールは回らなくなるんじゃないかなというふうには思いますけど。結構、7番が引いて受けたりするんで、持たせるのもありかなと。そこでボールを奪えればチャンスだし。相手にボールを持たせてカウンターというのもあり」
埼玉スタジアム2002でのホーム戦は、大声援をバックにボールを支配するのが、近年の日本の戦い方だった。ただボールを回しても引く相手に対して崩せないケースも往々にしてある。ならば先に相手を引き出してしまう。その“標的”としてサルマーンを狙うのも一つの策ではないか、と清武は考えているようだ。
「心理的にはそんなに難しくない。もちろん勝ち点3だけしかないっていうのは分かっていて、それしかないんで」と、清武は勝利だけを見つめることを強調した。相手キーマンを潰して勢いに乗る――したたかに戦いながら勝利をつかみにいく。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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