ブライトンはアーセナルに3-0で快勝

　イングランド1部ブライトンは現地時間5月14日に行われたプレミアリーグ第36節でアーセナルに3-0で快勝し、6位に浮上した。日本代表MF三笘薫は先発フル出場し、アーセナルDFを切り裂くドリブルで再三チャンスを作り出した。

　そんな三笘だが、前半開始早々の5分にアーセナルFWガブリエウ・マルティネッリと交錯してピッチで倒れ込む場面があった。宙に浮いたボールをコントロールしようした三笘に対し、マルティネッリが視界の外から飛び込み頭に肘打ちを見舞うような格好となった。危険なチャージだったものの、主審からの警告はなかった。

　すると、その直後の同7分に今度はマルティネッリがブライトンのエクアドル代表MFモイセス・カイセドからの激しいスライディングタックルを受けた。マルティネッリは少しの間プレーを続けたが、前半20分での交代を余儀なくされていた。このプレーでもカイセドには警告は出されていない。

　英衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を務めた元アイルランド代表MFロイ・キーン氏はまずマルティネッリが三笘へのファウルでイエローカードすら受けなかったことについて「彼はラッキーだった。彼の性格とポジションのおかげで疑わしきは罰せずとなったのかもしれない」と語ると、さらにカイセドのタックルにも言及した。

「いいチームメートがすることは報復を返してもらうことだ。あれはいいタックルではなかった。確かに痛そうで、彼（マルティネッリ）はピッチを出なければならなかった。素晴らしい彼のシーズンがこれで終わってしまわないことを願う。だが、時には試合とはこういうものなのだ。彼にとっては残念なことだが、釣り合いを取らなければならない」

　現役時代には自身も激しいタックルで相手選手と激しくやり合ってきたキーン氏。マルティネッリにやり返したカイセドのプレーもフットボールの一部だと感じていたようだ。