ソシエダはジローナ相手に2-2のドロー

　スペイン1部レアル・ソシエダは現地時間5月13日、ラ・リーガ第34節でジローナと対戦し、2-2と引き分けた。日本代表MF久保建英は右サイドで先発出場し、全2得点に絡む大車輪の活躍。スペイン紙は「ソシエダに魔法の25分間をもたらした」と称賛を送っている。

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　前節のレアル・マドリード戦で先制点を記録した久保は、この試合でも開始早々の3分に決定的な仕事を果たす。ペナルティーエリア右でボールを受けた久保は、対峙したMFロドリゴ・リケルメを俊敏なフェイントで振り切ろうとした際、足をかけられて転倒し、PKを獲得。キッカーを務めたFWミケル・オヤルサバルが決め切り、先制に成功した。

　勢いに乗った久保は続く前半24分、右サイドからクロスを放り込むと、ファーサイドで急激に落ちる軌道を見せたボールは、走り込んだMFダビド・シルバの足元にピタリと入り、そのまま押し込んで追加点を奪った。しかし、その後は同37分、アディショナルタイムと立て続けに失点を喫し、ジローナの反撃を受ける形で前半を折り返した。

　久保は後半12分に右サイドから長距離のスルーパスでD・シルバの決定機を演出し、同16分にはカットインから鋭いグラウンダーのシュートで相手GKのファンブルを誘発。同40分に久保のコーナーキックからFWカルロス・フェルナンデスがバー直撃のヘディングシュートを放つなど、ソシエダの大半の攻撃が久保を起点に生み出されていた。

　試合は2-2と勝ち切れなかったものの、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は「オヤルサバルのPKを演出し、シルバへの完璧なクロスで、ソシエダに魔法の25分間をもたらした」と取り上げ、「まさしく電光石火だった。タケ・クボは決死の覚悟で試合に臨んだ。そして、魔法のような25分間で相手を粉砕した」と、圧巻のパフォーマンスを称賛している。

　チームはドローで足踏みとなったものの、久保がソシエダの中心選手であることを改めて強調されるような試合となった。