湘南FW町野、孤軍奮闘の2得点関与も逆転負けに胸中 「勝てないのはもどかしい」

町野修斗はPKでゴールを決めるも4失点で敗れた【写真:徳原隆元】
町野修斗はPKでゴールを決めるも4失点で敗れた【写真:徳原隆元】

一時は逆転するも、失点がかさんで札幌に2-4で敗戦

 湘南ベルマーレの山口智監督は、5月12日に行われたJ1リーグ第13節北海道コンサドーレ札幌戦で2-4と敗れたあと、「良かった点を挙げろと言われても、少ないかもしれないですし、ないかもしれない」と語った。そのなかで、3-4-2-1システムの1トップを務め、チームの全2ゴールに絡んだFW町野修斗の存在は、数少ない希望だろう。

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 立ち上がりに失点し、ほとんどチャンスらしいチャンスのないまま、前半を終えた湘南だったが、後半14分に町野が自らのシュートで得たPKを決めて試合を振り出しに戻す。さらに、そのわずか1分後には町野のパスからMF阿部浩之が逆転ゴールを記録して、試合をひっくり返した。

 これで勢い付くかと思われたが、チームの反応は鈍かった。試合後、町野は「2ゴール決めて、勝てないのはもどかしいというか、残念です」と言い、「いい形で逆転できたあとに失点をあれだけしてしまうと、どうしようもない」と天を仰いだ。

「前半は相手も元気がある。そのなかでまだまだ僕たちは綺麗につないで前まで運んでゴールっていうレベルではない。前半を我慢しながら戦わないといけないが、今日はすぐに失点してしまい、1失点で抑えようというなかで、最低限1で抑えた。後半疲れてきたところを狙い通りに逆転できたんですけど、失点が多い」

 町野はリーグ戦で無失点試合がゼロというチームの問題点に言及した。

 1トップとしてポストプレーをこなし、守備でも最前線からプレスをかけて守備の方向掛けを務めたが、結果には結びつかなかった。それでも、町野は「前線の主力というか、重要な位置にいるのは分かっている。引っ張っていきたい」と、苦境にあるチームを牽引する自覚を口にし、会場をあとにした。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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