「その後の行動が大事」 FC東京×川崎、接触プレーで両軍ヒートアップでの好対応を日本代表OB称賛「素晴らしい」
FC東京DF徳元悠平の立ち振る舞いを元日本代表DF栗原勇蔵氏も称賛
5月12日のJ1リーグ第13節、FC東京と川崎フロンターレの「多摩川クラシコ」が国立競技場で行われ、「Jリーグ30周年記念スペシャルマッチ」と銘打たれた一戦は、2-1でFC東京に軍配が上がった。試合終盤、両軍の選手が激しく接触した直後のシーンに注目が集まり、元日本代表DF栗原勇蔵氏も「すぐ状況判断したのは素晴らしい」と称えている。
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試合は前半12分、DF徳元悠平の豪快なJ1初ゴールでFC東京が先制。同25分にMF安部柊斗が追加点を奪うと、川崎も同39分にFW宮代大聖がゴールを決める一進一退の攻防が続いた。
注目を浴びているのが、後半アディショナルタイムのシーンだ。ペナルティーエリア内でFC東京DF森重真人と川崎DF大南拓磨がヘディングで競り合った際に頭が接触。2選手がそのままピッチに倒れたなか、両軍選手が駆け寄って試合が一時中断するなど会場は騒然とした空気に包まれた。
やや遅れて接触する形となった大南に対して詰め寄る様子も見られたなか、この日1ゴール1アシストの徳元がすぐさま間に割って入り、仲裁する立ち振る舞いを見せた。
接触後に大南は口内から出血し、脳震とうの疑いがあったため緊急交代した一方、森重はその後立ち上がりプレーを続行。試合はFC東京が2-1と逃げ切り、手に汗握る白熱の攻防に5万6705人の観客が熱狂した。
栗原氏は、「ギリギリの戦いのなか、森重が意地とポジショニングの良さで失点を防ぎましたね。大南のプレーは確かに危ないですけど、アクシデント的な部分もあるので、その後の行動が大事だと思います。味方が危険なプレーに遭って怒りたくなるところで、(徳元が)すぐに状況判断をしたのは素晴らしいですね」と称えていた。