「10番であることは救いにならない」 ミラン番記者が“本田バッシング”の一因を指摘
ラバネッリ記者が明かした名門の「背番号10」という重い十字架
ACミランの日本代表FW本田圭佑は、6日の敵地パレルモ戦で2試合連続の出番なしに終わった。10月25日のジェノア戦(0-3)で今季初先発のチャンスを与えられたが、失点に絡み、横パスとバックパスを繰り返す低調なパフォーマンスに終わった本田に対するサポーターの怒りの声で、ミランの公式ツイッターが炎上するほどだった。サポーターからの愛情を手にできない本田だが、イタリア人の番記者は栄光の「背番号10」を継承してしまったことに原因があると指摘している。
本田は2014年1月に、CSKAモスクワから移籍金ゼロで加入した。ガーナ代表FWケビン=プリンス・ボアテングの移籍で空位となっていた10番を手にした。そんな本田の希望が、今では重い十字架になっているという。
「サポーターは最初、本田にもっと期待していた。だが、10番であることは救いにならない。サッカーの象徴だから」
イタリア紙「コリエレ・デッラ・セーラ」のアリアンナ・ラバネッリ記者は、こう語った。デヤン・サビチェビッチ、マヌエル・ルイ・コスタら名手が背負った栄光の背番号は、不振を極める本田に対する風当たりをさらに強くしているという。