ブライトン、来季EL出場権獲得へ急ブレーキ エバートンに1-5完敗…三笘はフル出場で得点&失点両方に絡む
序盤のボールロストから失点、それでも後半に一矢報いる得点に絡む
イングランド1部ブライトンは現地時間5月8日、プレミアリーグ第35節でエバートンと対戦し1-5と大敗した。日本代表MF三笘薫は2試合連続でスタメン出場。ドリブルで脅威も見せたが、序盤の失点に絡むなど厳しい1日となった。
前半開始早々、ブライトンは三笘へ向けたパスがつながらずボールを失う。エバートンがショートカウンターで攻め入ると、FWドミニク・キャルバート=ルーウィンのラストパスをMFアブドゥライェ・ドゥクレが決めて先制を許す。
ポゼッションを高めつつ、反撃に出たいブライトン。三笘の仕掛けで何度か惜しいシーンを作るもゴールまでは持ち込めない。前半13分にはペナルティーエリア内まで三笘が突破。折り返しを受けたMFアレクシス・マック・アリスターがシュートを放つも相手DFにブロックされる。
前半24分には自陣でボールを拾った三笘がドリブルで加速。カウンターを仕掛けようとするなかで、相手MFイドリッサ・ゲイェへのイエローカードを誘発した。
その後はエバートンが守備を固め、前線まで攻めるブライトンを逆手に取ってカウンターでのチャンスを作る展開に。すると前半29分、エバートンが再びカウンターを仕掛けると、中央に上がったクロスをドゥクレがダイレクトボレーで沈めこの日2点目を奪った。
勢いの止まらないエバートンは同35分、FWドワイト・マクニールが左からペナルティーエリア内深い位置に侵入。放ったボールがブライトンGKジェイソン・スティールに当たりゴールインし、前半だけでエバートンに3失点を喫する。
展開を打開したいブライトンは、後半開始より4枚の選手を入れ替える。すると早々に入ったばかりのMFソリー・マーチがドリブルで右サイドをえぐりチャンスメイク。数分後には惜しいシュートも放つ。
勢いを増すブライトンは右サイドから押し込むシーンが続く。特に後半から入ったマーチ、19歳MFフリオ・エンシソが前線で起点となり攻撃の厚みが増していくと、チーム全体が活性化。相手のカウンターを受ける場面も徐々に減っていく。
後半20分には、強引に突破したFWエバン・ファーガソンがミドルシュート。しかしここはぎりぎりでイングランド代表GKジョーダン・ピックフォードが弾くビックセーブを見せる。直後にもクロスバー直撃のシュートを放つなどブライトンはゴールに迫るも1点が遠い。
後半30分には三笘のクロスが生んだコーナーキックから、マック・アリスターがヘディングシュートを放つも、間一髪でGKピックフォードがセーブ。英代表の壁をなかなか超えられずにいると、マクニールに決められブライトンは4失点目を喫する。
この失点シーンで再三チャンスを演出していたマーチが足を痛め途中交代に。さらに苦しい状況となるなか、ブライトンの反撃は後半34分だった。右からのクロスボールに三笘が反応。触ったボールがポストに跳ね返り、最後はマック・アリスターに当たりネットを揺らす。
ようやく1点を返したブライトンだったが、後半アディショナルタイムにマクニールに再び決められて万事休す。カウンターに徹したエバートンに1-5の大敗を喫し、来季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得へ厳しい状況となっている。