川崎MF脇坂泰斗、今季ホーム戦初勝利に“自信”強調 「研ぎ澄まされている」
鳥栖を1-0撃破、リーグ戦3連勝達成
川崎フロンターレは5月7日、J1第12節でサガン鳥栖と対戦し、1-0で勝利した。リーグ戦ホーム初勝利をもたらすゴールを決めた14番MF脇坂泰斗は、「気持ちの入ったゲームができたんじゃないかなと思います」とこの一戦を振り返った。
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等々力競技場で行われた鳥栖との一戦は、前半をスコアレスで終えていた。後半7分、川崎はスローインからの攻撃を仕掛けると、MF家長昭博が浮き球でエリア内にボールを入れる。昨季、鳥栖へレンタル移籍して大きく成長したFW宮代大聖にマークが付くと、その背後に侵入したのが脇坂だった。
この場面を脇坂が振り返る。「アキさん(家長)は、ああやってトリッキーなパスをするっていうのは分かっていました。(宮代)大聖も、実際に受けに行っていますが、僕の動きが見えていて、フリックできるような上手い選手なので。それを狙って入っていったんですけど、思った以上に大聖に田代(雅也)選手が食い付いたので、自分のところに流れてきました」と、当初は宮代からのパスを受けるイメージだったと明かす。
予想外の形でボールを受けることになった脇坂だったが、巧みにボールをコントロールしてゴールネットに流し込んだ。「意外に冷静にGKの動きも見れて、取りづらいところに流し込めば入るかなというところで、打ったら綺麗に入ったので良かったです」。
4月23日の浦和レッズ戦(1-1)に続く、ホームスタジアムでの先制ゴール。4月19日のルヴァンカップ、清水エスパルス戦の1点目の際には「1、2、3、ダァー」のゴールパフォーマンスに戸惑うファン・サポーターも多かったが、ホームゲームではハイペースで披露していることから、一気に浸透している。雨の中、集まった1万7000人を超える観客も、脇坂のパフォーマンスに合わせて声を張り上げた。
このゴールが決勝点となり、川崎は今季リーグ戦のホームゲームで初勝利を挙げた。試合後、ミックスゾーンの近くでは元日本代表MF中村憲剛が脇坂に話しかける場面が見られた。14番の前任者にアドバイスをもらったことを認めた脇坂は、「1つだけ」と言い、先輩からの金言を明かしてくれた。
「1、2,3、ダァーの『ダァー』をもっとガッとやれと言われたので、次はガッとやろうと思います」
リーグ戦3連勝となった川崎は、6位に浮上。「シーズン当初は、チームを上手く回そうとか、そういった気持ちの比重が大きかった。自分のプレーに集中することがチームのためになると頭で分かっていても、勝てていなかったり、結果が出ていなかったりすると難しいんです。それを振り切ったほうがいいと決めたのが気持ちとしては良かったのかもしれません。あとは単純に身体のキレとか、ボールコントロールも研ぎ澄まされているので、自信を持ってやれています」と、手応えを語る。
「ホームでリーグ戦、勝てていなかったので、絶対に勝ち点3が必要だと全員が分かっていましたし、そういう声も掛け合っていました。気持ちの入ったゲームができたんじゃないかなと思いますし、3連勝に満足せずに、次はアウェーゲームですが、勝ち点3を持ち帰って、4連勝、5連勝と連勝を伸ばしていければなと思います」
自身の結果とチームの結果が比例して出ている脇坂。次は、より思い切った「ダァー!」で、川崎のファンをさらに熱狂させてくれるはずだ。