浦和の埼スタ雰囲気に「とても感動した」 来日の海外記者が感銘「世界トップレベル」
ACL決勝の取材に訪れたナイジェリア人のアカツグバ記者を直撃
浦和レッズは5月6日に行われたAFCチャンピオンズリーグ決勝第2戦で、サウジアラビア1部アル・ヒラルに1-0で勝利。2試合合計スコアを2-1として通算3度目のアジア制覇を成し遂げている。
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アル・ヒラルに所属するナイジェリア代表FWオディオン・イガロの取材のため、埼玉スタジアム2002を訪れていたナイジェリア人のオマブア・アカツグバ記者に試合の感想を聞いた。
「とても興味深い試合になった。浦和がしたことは小さいが、得たものは大きかった。彼らはとても組織化されていて、戦術的にも何をするべきか整理されていた。彼らがやりたかったことは、アル・ヒラルに点を許さないこと。そして、それをやってのけたのだから、称賛されるべきだ。そして、ゴールをするという局面でも運が味方した。ちょうど第1戦と同じようにね。2試合で、2つの幸運なゴールがあった。
浦和は非常にコンパクトだった。攻めるという点では、決して良いチームではない。だが、守ることに関してはチームとして非常に組織的だった。チームとしては、アル・ヒラルのほうが優れていただろう。支配して、試合をコントロールして、チャンスを作り出した。だが、得点できなかった。本当に戦術的にハイレベルな試合だったと思うし、浦和の戦術がハマり、アル・ヒラルの作戦はうまくいかなかった。彼らは早い時間帯にゴールを奪いに行ったが、それができなかった。そして90分間、最後までゴールできなかった。良いチームが勝った試合とは言い難いが、繰り返すけれど浦和は称賛されるべきだ。良い仕事をしたし、プランどおりに試合を進めた。そして勝ったのだから、十分に勝利に値すると思う」
「この敗戦は、アル・ヒラルにとって良い結果ではない」
試合後の監督会見では、ラモン・ディアス監督に過密日程や移動時間などの要因が影響したのかという質問が相次いだ。しかし、アカツグバ記者は「前半は良かったが、後半になるとコントロールできなくなった。時間が経つにつれて、混乱が見えて、自信が失われていった」と、チャンスを生かせなかったことで自信を失ったと指摘。さらに「最後の最後にイガロに決定機が来たけれど、得点を決めることができなかった。決めていたら素晴らしかったが、チーム全体にショックが波及したと思う」と、ノーゴールに終わったエースの責任について言及した。
そして、「この敗戦は、アル・ヒラルにとって良い結果ではないし、さらに悪い影響が広がるかもしれない。リーグ戦はアル・イテハドが首位に立っている。今の彼らに残るタイトルの可能性は、決勝に進出している国王杯だけだ。この前まで3冠を目指していたのが、ACLとカップ戦の2冠になり、ついには1冠しか可能性がなくなったのだから、ダメージは大きい。これだけの大きなクラブだからね」と、コメントした。
アカツグバ記者が「欧州のトップと同じレベルにある」と、手放しで称賛したのが、浦和のファン・サポーターが作り出した埼玉スタジアムの雰囲気だ。「強烈に印象に残った。今回が日本で初めてサッカーを見る機会になったが、とても感動した。文化は世界トップレベル、サッカーの雰囲気は素晴らしく、みんながチームを愛していて、一緒に戦った。本当に印象的だったよ」と、2度目の来日で初めて見た日本でのサッカーに感動した様子だった。