「いやあ強かった」 浦和FW興梠慎三がクラブ3度目のACL制覇に感慨「2019年の借りを返せた」

浦和の興梠慎三【写真:徳原隆元】
浦和の興梠慎三【写真:徳原隆元】

後半4分に相手のオウンゴールで1-0勝利

 浦和レッズは5月6日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦でアル・ヒラル(サウジアラビア)と対戦し、後半にセットプレーから決勝ゴール。1-0で勝利し、2戦合計スコアで上回って3回目のACL優勝を達成した。スタメン出場したFW興梠慎三は試合後のフラッシュインタビューで、「あなたたちのおかげでこのタイトルが獲れたと思っています」とサポーターの応援に感謝した。

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 浦和は前半24分にゴールキックからのビルドアップでDFマリウス・ホイブラーテン、MF小泉佳穂とつないで逆サイドのDF酒井宏樹へ。最終的にMF関根貴大のシュートは相手に阻まれたが、このプレーで浦和はリズムを取り戻した。続く前半30分には、酒井の突破からGKと最終ラインの間に高速クロス。逆サイドから興梠が右足アウトサイドで飛び込んでボレーを放ったが、ボールはクロスバーに当たって枠外に外れた。

 その後、アル・ヒラルの攻撃でボールが風にあおられて不規則な変化をしたことでMFモハメド・カンノがボレーシュート打てない場面もあった。両者無得点で前半を終えたハーフタイムにも浦和サポーターはクラブのエンブレムを示すビジュアルサポートを行うなど、再び選手たちを鼓舞した。

 風上に立った浦和は後半4分、ピッチ中央でのフリーキックをMF岩尾憲がペナルティーエリア内左サイドに蹴り込むと、DFマリウス・ホイブラーテンがゴール前にヘディング。興梠が飛び込んだ動きが相手GKを惑わし、カバーに入ったペルー代表MFアンドレ・カリージョがクリアしきれずオウンゴールに。浦和が大きな先制ゴールを奪った。

 思うように攻撃が機能しないアル・ヒラルのラモン・ディアス監督は後半23分にサウジアラビア代表FWサレハ・アルシェハリと同代表MFナセル・アルダウサリを投入し、カリージョを右サイドに出した4-4-2に変更。浦和のマチェイ・スコルジャ監督も後半27分に興梠と小泉をFWホセ・カンテとMF安居海渡に入れ替えた。直後には安居のボール奪取からカンテ、MF大久保智明とつないだ決定機を迎えたが、大久保はシュートをクロスバーの上に飛ばしてしまった。

 後半はゴール前に相手を侵入させなかった浦和はこのまま試合を締めくくり1-0の勝利。2戦合計スコアを2-1で制し、2007年、17年に続く3回目のACL優勝を成し遂げた。

 後半27分までプレーした興梠は試合後のフラッシュインタビューで、アル・ヒラルに関して「いやあ、強かった」と開口一番話し、「厳しい試合でしたけど、後半に相手が落ちたこともあって、2019年の借りを返せた。アジアのチャンピオンになれて嬉しい。今まで戦ってきた人たちの分まで背負って戦わないといけないと思った」とコメント。5万3374人が駆け付けたファンに対して、「あなたたちのおかげでこのタイトルが獲れたと思っています」と感謝の言葉を述べていた。

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