浦和が3度目のアジアV! ACL決勝でアル・ヒラル撃破、2007年、17年に続く大会制覇
ACL決勝第2戦でアル・ヒラルに1-0勝利、2戦合計を2-1で制す
浦和レッズは5月6日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第2戦でアル・ヒラル(サウジアラビア)と対戦し、後半にセットプレーから決勝ゴール。1-0で勝利し、2戦合計で上回って3回目のACL優勝を達成した。
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アウェーでの初戦は現地時間4月29日にFW興梠慎三のゴールもあり1-1で引き分けた。このリターンマッチは勝利もしくは0-0の引き分けで3回目のアジア制覇という条件でスタート。試合前には長年にわたり浦和でプレーし、現在はユースチームのコーチを務める元日本代表の阿部勇樹氏がトロフィーを場内にお披露目するエスコート役を務めた。浦和サポーターは、この大会が昨年にタイのブリーラムで行われたグループステージ、埼玉開催の決勝トーナメントを経て、サウジアラビアの首都リヤドでの決勝初戦を戦ってきたことを示すビジュアルサポートで選手たちを出迎えた。
強い南風で風上と風下のはっきりするコンディションになり、最低でも1ゴールが必要な風上のアル・ヒラルが序盤から攻勢に出た。前半5分にはFWオディオン・イガロとFWアブドゥラー・アルハムダンがゴール前に突進し、GK西川周作と激しい接触になった。完全に押し込まれた浦和は前半21分にはセカンドボールを拾ったFWミシャエウにゴール正面かのミドルを許したが、西川が冷静に弾き出した。
浦和は前半24分にゴールキックからのビルドアップでDFマリウス・ホイブラーテン、MF小泉佳穂とつないで逆サイドのDF酒井宏樹へ。最終的にMF関根貴大のシュートは相手に阻まれたが、このプレーで浦和はリズムを取り戻した。続く前半30分には、酒井の突破からGKと最終ラインの間に高速クロス。逆サイドから興梠が右足アウトサイドで飛び込んでボレーを放ったが、ボールはクロスバーに当たって枠外に外れた。
その後、アル・ヒラルの攻撃でボールが風にあおられて不規則な変化をしたことでMFモハメド・カンノがボレーシュート打てない場面もあった。両者無得点で前半を終えたハーフタイムにも浦和サポーターはクラブのエンブレムを示すビジュアルサポートを行うなど、再び選手たちを鼓舞した。
風上に立った浦和は後半4分、ピッチ中央でのフリーキックをMF岩尾憲がペナルティーエリア内左サイドに蹴り込むと、DFマリウス・ホイブラーテンがゴール前にヘディング。興梠が飛び込んだ動きが相手GKを惑わし、カバーに入ったペルー代表MFアンドレ・カリージョがクリアしきれずオウンゴールに。浦和が大きな先制ゴールを奪った。
思うように攻撃が機能しないアル・ヒラルのラモン・ディアス監督は後半23分にサウジアラビア代表FWサレハ・アルシェハリと同代表MFナセル・アルダウサリを投入し、カリージョを右サイドに出した4-4-2に変更。浦和のマチェイ・スコルジャ監督も後半27分に興梠と小泉をFWホセ・カンテとMF安居海渡に入れ替えた。直後には安居のボール奪取からカンテ、MF大久保智明とつないだ決定機を迎えたが、大久保はシュートをクロスバーの上に飛ばしてしまった。
後半はゴール前に相手を侵入させなかった浦和はこのまま試合を締めくくり1-0の勝利。2戦合計を2-1で制し、2007年、17年に続く3回目のACL優勝を成し遂げた。