「近い目標から達成して…」と世界を見据える

「近い目標から達成していって、だんだん（世界で活躍するという目標に）近づいていけばいい」

　その目標までは、まだまだ途方もない距離があるのかもしれない。だが、その才気が照射されるまでに至った、これまでの地道な作業の繰り返しを振り返っていくと、ふと思い出すのは哲学者パスカルの『人は考える葦』という言葉。河畔にひっそりと生えていた葦は、まだまだ、そしてグングンと伸び続けていく。

【了】

馬場康平●文 text by Kohei Baba

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images