久保に匹敵する輝きを放つFC東京U-18の平川怜 「イニエスタみたい」と絶賛された技術の原点とは
サッカーを始めたのは幼稚園の年中
幼稚園の年中でサッカーを始めた時から目標はプロサッカー選手だった。小学2年で東京に引っ越し、調布市の『上ノ原SC』に入った。ただし、このチームは東京都大会に出場するような強豪ではなかった。練習時間は火・木曜日の1時間ずつ。それだけでは足りないと、月・金曜日にフットサルスクールに通い、校庭でも毎日ボールを蹴り続けた。
「ただプレーしているだけではうまくならないと言われていた。だから、うまくなるためにいつも考え続けた」
いつも頭の片隅には「プロ選手になる」という目標があったという。そこから逆算し、知らず知らずのうちに目標到達に向けたロードマップを引いてきた。学校に通う日は、朝早くから友だちと一緒にボールを蹴り、遊びの中で技術を高めた。3、4人を相手にしたボールキープもその一つだったという。「うまくなるために」。その一心で、いつも自分なりの創意工夫を凝らしてきた。
こうしたビジョナリーな選手は、徐々に日の目を見るようになる。調布市選抜、東京都選抜と階段を駆け上がり、そこからFC東京U-15むさしのユニフォームを着るまでになった。