久保に匹敵する輝きを放つFC東京U-18の平川怜 「イニエスタみたい」と絶賛された技術の原点とは
篠田監督も「いやぁ、うまいよ」と賛辞を惜しまず 10月30日の相模原戦でJデビュー
“和製メッシ”と注目を集めるFC東京U-18FW久保建英の隣で、もう一人の才気が輝きを放ち始めている。ともに練習したトップチームの選手が「イニエスタみたいな持ち方するんだよね」と絶賛すれば、トップチームの篠田善之監督も「いやぁ、うまいよ」と賛辞を惜しまない。
U-16日本代表のFC東京U-18MF平川怜は、10月30日のJ3相模原戦でJデビューを飾り、今月5日のAC長野パルセイロ戦で先発フル出場を飾った。その大人びたプレーでうなぎ上りの評価を集めている。今秋、インドで開催されたU-16アジア選手権でも活躍。ピンと背筋の伸びた姿勢での巧みなボール扱いと正確なパスは、海外メディアから大会MVPに推されるほど絶賛を受けた。
そうした喧騒にも、平川本人は首を横に振り、「(評価は)気にしていません。(アジア選手権の)自分のプレーには納得できなかった。普段、練習で出せているようなプレーができなかったので」と、謙虚な言葉を並べる。
だが、将来の夢を口にする平川は、途端に大胆になった。
「いずれ海外のビッグクラブで活躍したいし、A代表は憧れ。国を背負ってプレーできるワールドカップ(W杯)は日本中から注目される。いつかそこに立ちたい」
久保とは違った魅力を持つボランチは、抜群のパスセンスと足元の技術も備える。それを育んだ背景には、特異な小学生時代があった。