浦和監督、クラブ史上3度目のアジア王者へサポーターに呼びかけ 「一緒に戦いたい」
第1戦のアウェーゴールでわずかにアドバンテージ
浦和レッズは5月5日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦のアル・ヒラル(サウジアラビア)戦に向けた前日会見に臨み、マチェイ・スコルジャ監督は「協力し合って戦術を実行すること。きっちりと仕事をすること」を勝利へのポイントに挙げた。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
浦和は現地時間4月29日に初戦のアウェーゲームに臨むと、前半に失点するも後半にFW興梠慎三のゴールで追いついて1-1の引き分けで終えた。中東メディアから守備的な戦いだったと質問を受けた指揮官は「初戦はアウェーで非常に強いアル・ヒラルと対戦した。彼らは準決勝で7得点、(クラブワールドカップで)レアル・マドリードにも3得点した。長所を消すことや、スペースを与えないことも必要だし考えたが、守備的な狙いではなかった。アル・ヒラルが私たちに攻撃をさせてくれなかった。アル・ヒラルは経験豊富なチーム。私たちは初戦から学んでピッチ上で落ち着いて戦いたい」と話している。
初戦でアウェーゴールを1点奪っての引き分けはわずかなアドバンテージと言える。一方で、それを守りに入る姿勢は試合を難しくする可能性もある。スコルジャ監督はそうした部分について「このような時はチームワークが重要になる。協力し合って戦術を実行すること。きっちりと仕事をすることが重要になる」と話す。
そして、初戦の失点場面を踏まえ「ペナルティーエリア付近でのミスは避けないといけない。失点場面以外にもビルドアップの際にイージーなミスがあった。そこをなくすのは重要な要素になる」とコメントした。
スコルジャ監督は「何が起こってもおかしくない。リヤド(での第1戦)と同じ結果なら延長戦やPK戦に突入するが、私たちの目標はこの試合を勝つこと。もちろん厳しい試合にはなるだろうけれども。リヤドでの結果は悪くはなかったと思うが、謙虚にこの1週間しっかり準備をしてきた。落ち着いて、しっかりできたと思う」と、このゲームへの準備を語る。そして、明日の埼玉スタジアムを埋めるであろうサポーターたちに共闘を呼びかけた。
「スタジアムの雰囲気は非常に重要な要素になる。サポーターは一緒にアル・ヒラルと戦ってくれると信じている。試合に希望を感じているし、サポーターたちにメッセージを送るなら、試合の流れや途中経過に関係なく、苦戦する時間もあるかもしれないが、最終的な結果を残すために一緒に戦いたい」
昨季までリカルド・ロドリゲス監督が2シーズン率いて決勝に導いたチームを、今季就任したスコルジャ監督が引き継いだ。開幕2連敗こそ喫したものの、決勝第1戦まで公式戦12試合無敗とチームを磨き上げてきた指揮官に率いられ、浦和は3回目のアジア制覇を成し遂げるための決戦に臨む。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)