「優勝は十分に期待できる」 浦和OB闘莉王氏、運命のACL第2戦で「腕の見せどころ」とキーマンに挙げたのは?

埼玉スタジアムで第2戦に臨む浦和の選手たち【写真:ロイター】
埼玉スタジアムで第2戦に臨む浦和の選手たち【写真:ロイター】

ベテランの興梠慎三は「初戦の一番の殊勲者」

 浦和レッズは5月6日、埼玉スタジアムで行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝第2戦でアル・ヒラル(サウジアラビア)と対戦する。初戦のアウェーゲームで1-1のドローという成果を手にして臨む運命の第2戦に向けて、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏が「FOOTBALL ZONE」のインタビューで、古巣の大会史上最多3度目となる優勝の行方を占った。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 キング・ファハド国際スタジアムで行われたACL決勝第1戦。5万881人が来場した完全アウェーの一戦で、浦和は価値ある引き分けをもぎ取った。

 前半13分に先制を許したが、後半8分に相手DFのクリアしようとしたボールがゴールポストを直撃。FW興梠慎三がこのこぼれ球に反応し、同点ゴールを奪った。

「初戦に関してはもちろん勝利が一番いい成果になるが、あれだけのアウェーの雰囲気のなか、あの強敵相手に引き分けは悪くない。アウェーゴールも取れたし、相手が退場者を出したことも考えると、レッズにとっては最高の展開と言える」

 2007年大会で浦和のACL初優勝に貢献した闘莉王氏はこう語った。初戦の殊勲者は健在のエースストライカーだという。

「初戦は一番の殊勲者は(興梠)慎三。去年よりも明らかにキレが出ている。もともと万能型でゲームメークからフィニッシュまでできるタイプだけど、今は運を感じる。あのポストに当たって、ボールが戻ってきた。あんなチャンスはなかなかない。あのゴールを手繰り寄せるのはさすが」

 ホームで迎える第2戦。キーマンは浦和のポーランド人指揮官だと闘莉王氏は言う。

「3回目の優勝は十分に期待できるが、アウェーゲームよりもホームのほうが戦いにくい。初戦の結果を受けて、守り倒してカウンター狙いか、それとも、アグレッシブに1点を狙うのか。アル・ヒラルはクラブワールドカップ(W杯)でフラメンゴを倒した実力に疑いの余地はない。右に張るFWムサ・マレガには脅威を感じた。そんな相手に就任直後のマチェイ・スコルジャ監督はどんな戦術を選ぶのか、腕の見せどころだと思う」

 闘莉王氏は、「埼スタの雰囲気にも注目したい。今回のスタンドはどれだけ赤く燃えるのか。浦和のサポーターがどれだけの後押しをできるかが、本当に楽しみ。ここまで来たら絶対に勝って欲しい」と続けた。

 自身のオンラインコミュニティー「闘莉王TVプロジェクト」でオンライン同時視聴イベントを開催予定。ブラジルからサポーターとともに栄光の瞬間を見守るつもりだ。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング