レアルは「久保を買い戻すべきではない」 現地メディアが指摘…契約解除金90億円に「値するかもしれないが、今ではない」
久保はレアル戦で決勝点となる今季8点目をマーク
スペイン1部レアル・ソシエダは、5月2日に行われたラ・リーガ第33節でレアル・マドリードと対戦し、2-0で勝利した。この試合で日本代表MF久保建英は、決勝点となる先制ゴールをマーク。古巣であるレアルは、久保との優先交渉権を持っていると報じられているが、スペインメディア「Football Espana」は、「レアルは久保を買い戻すべきではない」と伝えている。
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古巣対決に先発出場した久保は、後半2分に相手最終ラインのDFエデル・ミリトンのバックパスを予測し、ダイレクトで左足のシュートをゴールに決めた。このゴールで優位に立ったソシエダは、FWアンデル・バレネチェアの追加点もあり、2-0で快勝して勝ち点3を上積みした。
この試合に向けた会見では、レアルのカルロ・アンチェロッティ監督が久保について「彼のことを見続けている。とてもいいプレーをしている」などと発言し、夏の移籍市場で優先交渉権を行使するかを含めた話し合いが、今後、行われる可能性を指摘していた。
その直後の試合でゴールを挙げたことで、久保のレアル復帰が話題となっているが「Football Espana」は「夏には来季に向けて強化すべきポイントが複数ある。レアル・マドリードにとって、大きな目標はイングランド代表MFジュード・ベリンガムだ。トニ・クロース、ルカ・モドリッチの長期的な後継者として目されているドルトムントのMFを巡り、マンチェスター・シティと争わないといけない」と報道した。
また、「右サイドバックも強化ポイントだ。今季のダニ・カルバハルのパフォーマンスは平均以下であり、レギュラーとして疑問符が付く。クラブの補強の優先ポイントだ。攻撃面でもカリム・ベンゼマのバックアップが必要である。また、マルコ・アセンシオとブラヒム・ディアスの去就が不透明な右ウイングも補強ポイントだ」と、複数のポジションが補強を必要としていることを指摘した。
FWと右ウイングをこなせる久保だが、契約解除金は6000万ユーロ(約90億円)に設定されているという。記事では「久保が非常にエキサイティングなポテンシャルを秘めているのは否定できない。だが、彼は現時点で6000万ユーロの価値がある選手ではなく、レアル・マドリードにもその価値を支払う価値はない。将来的に、その金額に値するかもしれないが、今ではない。レアルが強化したいポジションの多さから、1人の選手にそれだけを費やすのは、必要のないことだ」とし、「現時点では、久保を6000万ユーロで獲得するのは、レアル・マドリードにとって賢い契約ではない。特に火曜日の敗戦で見られたように、その金額は別の投資に使われるべきだ」と、久保が決勝ゴールを挙げた一戦で、チームの弱点が再確認されたとしている。