J最年少デビュー直後に久保が語った“2つの悔い” 15歳が抱く別次元の意識の高さ
「次はもう少し冷静に、もっといいクロスを…」
久保は練習中から常に首を振り続け、周囲の状況把握を怠らない。自らの判断よりも、その普段通りの景色が見えていなかったことを悔いていたのだ。
さらに、続く同37分には左サイド深くでパスを受けて前を向くと、相手DFのプレッシャーをモノともせずにするりとかわし、観客席からはどよめきが起こった。だが、その直後のクロスが流れ、このプレーも決定機を作り出すまでには至らなかった。
そのワンシーンを切り取り、「パスをもらった時にゴール前だったので仕掛けようとは決めていた。最後相手を抜いたのは良かったが、その後にボールが足元につまって変な形のクロスになってしまった。次は同じような形があったら、もう少し冷静に落ち着いて周囲を見て、もっといいクロスを上げたい」と振り返っている。
このいずれのコメントも口にしたのが、若干15歳のプレーヤーだと冷静に考えると末恐ろしい。ワンプレー、ワンプレーの質の高さ以上に、この意識の高さには驚かされるばかりだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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