ハリルJに再挑戦する“万能型FW”大迫 好調ケルンでのデータから見えた昨季との変化とは
持ち前の万能性を示したハンブルガー戦
30日に行われたハンブルガーSV戦は、相手の退場もあり3-0で快勝。大迫は試合の中でポジションが変わったが、サイドでの起用時間が長くなった。よってプレーデータも[DATA 4]のとおり、これまでとは異なり、タックルやインターセプトといった守備アクションや、ドリブルで仕掛ける数が増加している。左サイドの深いエリアからのドリブルではPKを得ることもできたが、残念ながらモデストが外してしまい得点にはつながらなかった。
前線のポジションなら、どこでもこなせる万能性は大迫の長所の一つであるが、昨季はそこに縛られて良いプレーが減少した印象がある。そして今季も序盤戦で好調だったこともあり、今後は相手のマークも厳しくなるはずだ。そうしたなかで大迫が、最前線のストライカーとしてどのような成長を見せてくれるのか、真価が問われるのはこれからだろう。
「フィジカル的なクオリティー、ヘディングも強いですから16メートルの中に入ってほしい。このようなFWが少ないので期待しています」
ハリルホジッチ監督も日本代表における大迫には、万能性よりも最前線でのプレーで能力を発揮してほしいと期待している。もちろん、ケルンでのデータでも裏付けられているプレーの正確性は、日本代表でも必ずや生きるはず。待望論が出るなかで招集リストに名を連ねた大迫が、ハリルジャパンのFW陣で新たな選択肢となれるのかに注目が集まる。
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データ提供元:Instat
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Soccer D.B.●文 text by Soccer D.B.(http://soccer-db.net/)
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images