J3を席巻した“久保フィーバー” 観衆はFC東京U-23で最多7653人、報道陣は代表戦並みの182人

15歳の神童を一目見ようと多くの観衆が集結 サポーターも“エース待遇”で出迎える

 U-16日本代表MF久保建英が、FC東京U-23の一員として、5日のJ3第28節AC長野パルセイロ戦(駒沢)に後半開始から登場し、15歳5カ月1日のJリーグ史上最年少出場記録を更新した。バルセロナの下部組織で育ち、次代の日本サッカー界を担うと期待を集める“スーパー中学生”見たさに、今季のFC東京U-23のゲームでは最多となる入場者数を記録。報道陣も日本代表戦での数に匹敵する182人が集結し、久保のデビュー戦に合わせて異例のマッチスポンサーが付くなど、スタジアムの至るところで“久保フィーバー”が巻き起こっていた。

 久保が後半開始と同時にピッチに飛び出すと、カメラのシャッターが一斉に切られた。バルサのカンテラ育ちのエース目当てに集まった報道陣は実に182人。Jリーグでは異例で、日本代表戦並みの数字となった。テレビカメラも15台がずらりと並び、背番号50の一挙手一投足を追った。

 スタンドのサポーターからは、プロレスラー武藤敬司の入場曲として知られる「HOLD OUT」のメロディに乗せて、待望のデビューを果たした久保へのチャントが送られた。これはクラブの先輩、FW武藤嘉紀(現マインツ)と同じ応援歌で、熱心なサポーターもエース待遇で久保を出迎えている。

 試合会場の駒沢競技場には、7653人の大観衆が詰めかけた。FC東京U-23が今季のJ3で動員した最多記録3584人(ホーム開幕戦のFC琉球戦)をあっさりと更新。今季最多の2倍以上の観衆を15歳の少年が叩き出し、動員力の高さを示した。

 

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