J史上最年少デビューの15歳久保 FC東京U-23で最多7653人の観衆の前で堂々とプレー
後半開始から出場 15歳5カ月1日でJ史上最年少出場記録を更新
ついに期待の逸材がJリーグの舞台でそのベールを脱いだ。FC東京U-18のU-16日本代表MF久保建英が5日のJ3第28節AC長野パルセイロ戦(駒沢競技場)で後半開始からピッチに登場し、15歳5カ月1日のJリーグ史上最年少出場記録を更新した。試合はアウェーの長野が2−1で勝利した。
久保がベンチ入りとなり、キックオフ前には多くのカメラマンがFC東京U-23のベンチ前に押し寄せる異様な光景となった。スタジアムの選手アナウンスで久保の名前が呼ばれた際にも一際大きな歓声が上がるなど、まさに久保フィーバーの中でのキックオフとなった。スタンドにはFC東京の大金直樹社長をはじめ、石川直宏、徳永悠平らトップチームの選手も観戦に訪れていた。
試合はJ2昇格プレーオフ進出の可能性を残す6位長野のペースで試合が進んだ。前半17分に左CKからDF松原優吉が頭で合わせて先制に成功。 同32分には松原のロングスローからDF大島嵩弘が押し込み追加点を奪った。FC東京U-23は前節の相模原戦(4-1)で久保よりも一歩先にデビューしたU−16日本代表MF平川怜が右サイドMFとして初先発。しかし、その平川がエリア外から右足で放ったシュート1本のみに終わるなど攻撃は迫力を欠き、2点のビハインドを負って前半を折り返した。
そして後半開始と同時に、MF小山拓哉に代わって久保がピッチに登場。久保は15歳5カ月1日でのJデビューとなり、2004年3月13日のジュビロ磐田戦で当時東京ヴェルディのFW森本貴幸(現川崎フロンターレ)が打ち立てた15歳10カ月6日の記録を大きく塗り替えた。チームはシステムを変更。久保は2シャドーの一角で出場した。
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