アーセナル、19年ぶりV逸危機 守備に“穴”…低迷の要因を英指摘「冨安を恋しく思っているはずだ」
ここ4試合連続複数失点、冨安&サリバ不在時の守備に英注目
イングランド1部アーセナルは直近4試合で3分1敗と急ブレーキで19年ぶりのリーグ制覇逸の危機に直面している。とりわけ、4試合連続複数失点を喫している守備陣の不安定さがチームの低迷を物語っている。
その大きな要因となっているのは主力選手の負傷離脱だ。今季センターバックで不動のレギュラーを務めていたフランス代表DFウィリアム・サリバは背中の負傷、左右の両サイドバックをカバーしてきた日本代表DF冨安健洋は右膝の負傷でともに第28節のクリスタル・パレス戦(4-1)戦から欠場が続いている。冨安は手術を受けてすでに今季絶望とアナウンスされている。
英紙「ガーディアン」はこの主力2人の離脱が最近をアーセナルが抱える問題の1つとして挙げている。
「ウィリアム・サリバ不在のアーセナルが抱える問題点はあまり知られていないのかもしれない。このセンターバック不在の彼らの1試合平均失点は2.17点。彼がいる試合でこの数字は0.93点だった。そして彼と同等に冨安健洋を彼らは恋しく思っているはずだ。サリバと同じく3月中旬から負傷している。彼はセンターバックに入ることも、左サイドバックで守備を固めることもできる。そしておそらく最も魅力的だったのは、彼を右サイドバックで起用し、ベン・ホワイトを中央に回すことができることだった」
サリバと冨安の不在の間にはロブ・ホールディングが出番を手にしているが、クオリティーの面でレギュラー陣に及ばず。1月に新加入したポーランド代表DFヤクブ・キヴィオルはミケル・アルテタ監督の下でまだほとんどプレーしていない。この最終盤で守備の不安が露呈することになったしまったのはアルテタ監督にとっても痛恨だったはずだ。
1試合消化試合の少ないマンチェスター・シティにかわされ、現在勝点1差で2位に陥落したアーセナル。残り5試合、課題の守備を立て直すことはできるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)