ブライトンCEO、審判団の誤審に理解「人間にはミスが付きもの」 過度な非難に警鐘

トッテナム戦で三笘薫への判定は誤審認定【写真:Getty Images】
トッテナム戦で三笘薫への判定は誤審認定【写真:Getty Images】

ブライトンのポール・バーバーCEO、物議を醸した誤審や判定について言及

 日本代表MF三笘薫が所属するイングランド1部ブライトンのポール・バーバーCEOがプレミアリーグの審判団に対する過度な非難に警鐘を鳴らしている。英メディア「Sussex Live」が報じた。

 ブライトンは現地時間4月8日のトッテナム戦に1-2で敗れ、この試合では三笘が相手ペナルティーエリア内で倒された接触プレーが見過ごされたことが物議を醸した。試合後にはPGMOL(Professional Game Match Officials Limited/イングランドにおける審判員の統括組織)が誤審を認め、ブライトンに謝罪したことで話題にもなった。

 バーバー氏は「完全に支配的なパフォーマンスを見せていたにもかかわらず、トッテナムに1-2で敗れたことは受け入れがたい。後にPGMOLが認めたエラーも含め、マッチオフィシャルによる重大な判定がたくさん起きたことは誰にとっても辛いこと」と誤審について言及した。しかし、その一方でPGMOLからの謝罪を受け入れたことを明かし、審判団への過剰な非難は何も進歩をもたらさないと語っている。

「その日、私たちがフラストレーションを感じたように、多くの人が数日間は同じようにフラストレーションを感じていたでしょう。しかし、クラブは冷静に、見通しを持って、内密に対応しなければなりません。公の場で騒ぎ立てても得るものは何もありません。

 同様に偏見や腐敗の話をするのも意味はありません。私たちクラブの中には誰もプレミアリーグやマッチオフィシャルの中にそのようなものがあるとは考えていませんし、そう考える理由もありません。マッチオフィシャルも人間です。人間にはミスが付きもの。フットボールにおいてはミスがチームの勝敗を分けることもあります」

 バーバー氏はさらに、「トッテナム戦の結果は不当だったが、我々も自分たちに有利になるような判定のことはすぐに忘れてしまうもの」と語り、「PGMOLのチーフであるハワード・ウェブは審判やVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のエラーを減らすために積極的に取り組んでいて、エラーが起こればすぐに認めている。ハワードはその役割に就いたばかりで時間を与えなければならない」と審判側への理解を示した。

「マッチオフィシャルを公に批判することは我々のスポーツを助けることにはなりません。レフェリーのタレントを増やしたいのであれば、我々がすべきは若い人たちがマッチオフィシャルになれるように奨励することであり、彼らの意欲をそぐようなことをしてはいけません」

 ブライトンがPGMOLから判定について謝罪を受けたのは今季だけでも3回あったと伝えられている。度重なる誤審は大きな問題となっているが、バーバー氏は批判の声が大きくなることによって、審判を志す人間がいなくなってしまうことを危惧していた。

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