ブライトン、三笘薫の移籍のスタンスは? 監督とのやり取り、CEOの発言…英メディア分析

ブライトンの三笘薫【写真:ロイター】
ブライトンの三笘薫【写真:ロイター】

三笘薫は今夏の移籍が取り沙汰される

 イングランド1部ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫は、夏の移籍市場でのビッグクラブへのステップアップ移籍が報じられている。同じイングランド1部のアーセナルやチェルシーも関心を持っているとされるなか、英メディア「Football London」が、三笘との契約を2025年6月末まで残すブライトン側の姿勢について伝えた。

 2022-23シーズン、公式戦34試合で10得点7アシストと活躍している三笘は、多くの関心を抱かれている。2021年に川崎フロンターレから270万ポンド(約4億6000万円)で加入したドリブラーは、今や5000万ポンド(86億円)の市場価値があるとされる。

 ブライトンのCEO(最高経営責任者)であるポール・ハーバー氏は先月、「(三笘は)次の移籍市場で多くのスポットライトを浴びるもう1人の選手だろう。それは理解できることであり、同時に準備をしている。ただシーズン後半戦がいいものになることを願うだけだ。幸運なことに私たちは金銭的な側面で、選手を売却しないと生存できないようなクラブではない」と、選手の放出を急いでいるわけではないとコメントした。

 さらに、今月の頭にも若いファンに「三笘のようになりたかった?」という質問を受けたロベルト・デ・ゼルビ監督のコメントも紹介。イタリア人監督は「もちろんだ。彼はとても速いからね。練習後、私は三笘と話をしたよ」と答え、去就についての話も切り出した。

「私は『元気かい?』と尋ね、『聞いてくれ、いくつかの状況を改善しないといけない』と言ったら、彼は『わかりました、監督』と言ってくれた。そこで『そうだね。だが、私たちは今年も来年も多くの時間がある』と話したんだ」と言った後、意味ありげな笑みを浮かべて、その場に居合わせたメディアを見て、さらに「『OK。理解できたか?』と言うと、彼は『はい。はい。わかりました』と言っていたよ」と、三笘とのやり取りを明かした。

 三笘も途中出場した29日のウルブス戦(6-0)の前の記者会見でも、改めてデ・ゼルビ監督は「彼はもう1年、ここに残る必要がある。彼のためにも、私たちのためにも」と、ユーモアを抜きに語った。ブライトンは2023年夏の移籍市場では、よほどのオファーが届かない限りは、三笘を手放すつもりはないようだ。

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