三笘封殺のユナイテッドDFの守備は「ウッチーに似てる」 元日本代表DFが感じた威圧感「あれは抜けない」

ワン=ビサカと対峙するブライトンの三笘薫【写真:ロイター】
ワン=ビサカと対峙するブライトンの三笘薫【写真:ロイター】

内田氏と安田氏が三笘とワン=ビサカの攻防を考察

 元日本代表DF内田篤人氏がMCを務めるスポーツチャンネル「DAZN」の番組「内田篤人のFOOTBALL TIME」の最新回が公開され、ゲストに元日本代表DF安田理大氏が出演。FAカップ(杯)準決勝マンチェスター・ユナイテッド戦(0-0:PK6-7)のイングランド1部ブライトンの日本代表MF三笘薫のプレーについて語った。

 すでにカラバオカップ(英リーグ杯)を制したユナイテッドに、PK戦の末に敗れたブライトン。三笘は後半アディショナルタイムに自陣からのロングボールを収めて、エリア内にカットイン。しかし、中央に絞ってきていたブラジル代表MFカゼミロのカバーに遭い、ボールをクリアされた。この場面を含め、見せ場を作った三笘だったが、対峙したDFアーロン・ワン=ビサカの堅守にも苦しめられ、ゴールに絡むことはできなかった。

 それでも安田氏は「この試合でユナイテッドを相手に1対1の回数があれだけ多いのがすごいですよ。普通、長いボールが来たら、体を当てられて1対1にならない。でも、ああやって警戒されているから1対1になっているし、それがすごいと思います」と分析した。

 また、三笘に対峙したワン=ビサカについても安田氏は「めちゃ強いですよね。(スライディングも)すごかった。三笘って、結構タッチが巧くてめっちゃ向かってくるじゃないですか?あれって一発で、スコーンってDFは抜かれちゃうんですよね。でも、間合いもめっちゃ良かった」と言い、「思ったんだけど、DFの仕方がウッチーに似ている」と、世代別代表でもともにプレーしていた内田氏のプレーに重ねた。

 すると内田氏も「分かる。骨盤の向きとかが似ている」と言うと、安田氏は「似てる、似てる。あの守備をされたら抜けないんですよ。ちょっと距離が遠くて、間合いに入ったらバーンってボールを突かれるし、(ボールタッチが)長くなったら最後距離があるから足が出てくる。あれは抜けないDFです」と解説した。

「完敗だった」と語った三笘に対し、内田氏と安田氏は「そんなことない」と擁護

 内田氏に「ミチが三笘くんと対峙したらどう守る?」と聞かれると、安田氏は「オレはもう取りに行く。ガチャンって行く。一回正対して止まったら、そのままスピードで行かれてしまうから、足を出す」と答えた。これに対して内田氏は「南米っぽいね。俺はそれが怖くてできない。入れ替わっちゃうのがイヤだから。でも、そういう人はできるんだよね」と、自身が相手と長めの距離を取りながら守っていた理由を明かした。

 試合後、三笘はワン=ビサカとのマッチアップについて「完敗だった」と語ったが、2人は「そんなことないけどね」と印象を語りつつも、ワン=ビサカのプレーで感じた脅威があったはずだと指摘。安田氏は「多分、これ、見ている何倍も足が伸びてきていると思う。Jリーグだったら100%出てこない伸びがある。こういう選手たちは。『ここ足が出てくるんだ』って思う。『抜いた』と思っても、最後伸びて足が来て、足の甲ごとガンってやられるから痛いのよ」と言うと、内田氏は笑いながら「ミチ、そういうイメージあるわ。来られているイメージ」と、現役時代を思い返していた。

 ブライトンは現地時間5月4日に再びリーグ戦でユナイテッドと対戦することになるが、この日得点に絡めなかった三笘が、どのように修正し、借りを返せるかが注目される。

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