低迷のチェルシー、公式戦5連敗にファンはブーイング 厳しい声にランパード監督は理解「問題だとは思わない」
ブレントフォード戦に0-2で敗れ暫定監督に就任後5連敗
イングランド1部チェルシーは、現地時間4月26日に行われたプレミアリーグ第33節のブレントフォード戦に0-2で敗れ、フランク・ランパード監督が暫定監督に就任してからの5連敗となった。試合後、ランパード監督は選手たちにブーイングを浴びせたファンに理解を示した。試合後のコメントを英メディア「90Min」が報じている。
直近6試合未勝利のブレントフォードを相手に、流れを変えたいチェルシーだったが、前半37分にスペイン代表DFセサル・アスピリクエタのオウンゴールでリードを許す。さらに後半33分にカメルーン代表FWブライアン・ムベウモにダメ押しゴールを決められ、0-2で敗れた。
すでにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)も敗退したチェルシーは、プレミアリーグでも11位に沈んでいる。失意のシーズンを送っていることで、ファンは怒りを示しているが、ランパード監督は「この2、3シーズンのブレントフォードを見ていないのですか? 今シーズンの序盤で彼らがマンチェスター・シティに勝利したことも見ていない? ファンが心配なのは、この20年間、成功に慣れていて、もっと多くを求めているからだ。ファンがブーイングをしていることが、問題だとは思わない。ファンに『選手たちにブーイングするな』と反論するために、私はここに座っているわけではない」と切り出した。
そして、「私が選手を守るのは、彼らが良くしたいと思っている若者だと分かっているからだ。自信が足りていない?そうだ。チームのバランスが良くない?そうかもしれない。だが、私が人々は分かっていないという時は、すべての人に庇ってほしいわけではなく、舞台裏で何が起きているかを理解してもらいたいわけでもない。それがプレミアリーグだということだ」と続けた。
「勝てなかったことにガッカリしているか?イエスだ。アタッキングサードで、十分にダイナミックだったか?いいや。私がここに来る前に、十分な時間があったか?ない。こうした状況は一夜では変わらない。努力続ける必要がある。ファンがブーイングするのは理解できる。彼らは私たちに勝ってほしい。勝ったら、彼らは応援してくれる。負けた時、彼らがガッカリすることは理解できる」
来シーズンに向けて、正式な監督の就任の報道も増えているチェルシーだが、今シーズンの苦しみはまだ続くことになりそうだ。