「カオル・ミトマへ利己的でない選択」 ブライトン18歳新鋭の“お膳立て”に英注目「重大な分かれ目に…」
ブライトンは痛恨の逆転負け 三笘はフル出場
イングランド1部ブライトンは現地時間4月26日、プレミアリーグ第33節でノッティンガム・フォレストと対戦し、1-3で敗れた。日本代表MF三笘薫は左サイドで先発フル出場。持ち味のドリブル突破で存在感を示しつつも、後半13分に訪れた決定機を物にすることはできなかった。英メディアは、2対1のビッグチャンスで、18歳のMFファクンド・ブオナノッテが三笘へのラストパスを選択した場面に注目している。
対戦相手の大半をドリブル突破で翻弄してきた三笘は、19位と降格圏に沈むノッティンガムを相手にも、その持ち味を遺憾なく発揮する。前半16分、ハーフウェーライン付近の左サイドでボールを受けた三笘が敵陣を走り抜ける長距離のドリブル突破でペナルティーエリア内に侵入し、ゴール前に構えていたMFフリオ・エンシソに横パスを供給。決定機を迎えるが、相手GKケイラー・ナバスの好セーブに阻まれた。
1-1で迎えた後半13分には、最大のチャンスが訪れる。カウンターの場面で、自陣からDFペルビス・エストゥピニャンがスルーパスを出すと、抜け出したブオナノッテがボールを運び、左サイドを駆け上がる三笘と2対1の好機を演出。ブオナノッテは三笘へのラストパスを選択したが、ペナルティーエリア左で受けた三笘はダイレクトで右足を振り抜くも、わずかにゴール右へと逸れて決定機を物にできなかった。
試合は後半23分、後半アディショナルタイムに立て続けに失点を喫し、逆転負けを喫することになった。そんななか、英衛星放送「BBCスポーツ」は、後半13分に迎えた三笘の決定機に注目している。2対1の場面だったこともあり、ブオナノッテがそのままシュートに持ち込んで追加点を狙うことも充分に可能ではあった。
記事では「彼は2ゴール目を奪えたかもしれなかった。だが、カオル・ミトマへお膳立てする利己的でない選択をした。日本のスターはフィニッシュに失敗し、このミスは最終的に重大な分かれ目となったことが明らかになった」と振り返っている。シーズン日本人最多得点記録を更新する快挙を成し遂げた三笘だが、このワンシーンが今後のチームの行方に影響をもたらすことになるのかもしれない。