「あれができない。多くの選手は」 那須大亮氏が語る三笘薫、ステップワークの“凄さ”力説「めちゃくちゃ難しい」
FA杯準決勝ではユナイテッド相手に敗戦
イングランド1部ブライトンは現地時間4月26日、プレミアリーグ第33節でノッティンガム・フォレストと対戦し、1-3で敗れた。日本代表MF三笘薫は左サイドで先発フル出場し、果敢なドリブル突破で存在感を発揮した一方、決定機もあった。24日にはFAカップ準決勝マンチェスター・ユナイテッド戦(0-0:PK6-7)にフル出場。120分の激闘から中2日での厳しい日程だった。そのなか、ユナイテッド戦でのプレーについて2004年のアテネ五輪でU-23日本代表のキャプテンを務めた那須大亮氏が「凄さ」を語っている。
FA杯ではブライトンが準決勝に勝ち上がるまでに、三笘は大きな役割を果たしてきた。3回戦以降、出場した4試合で得点に絡み、4回戦のリバプール戦では終了間際の勝ち越し弾を決めた。
ユナイテッド戦でも期待の高まっていた三笘。しかし対峙したアーロン・ワン=ビサカ相手に、持ち前のドリブルでは普段どおりの見せ場を作れなかった。両者0-0のスコアレスで延長戦まで戦ったのち、ペナルティーキック(PK)戦でブライトンの敗退が決まっている。
そのなか、スポーツチャンネル「SPOTV」公式YouTubeチャンネルが公開した動画で、那須氏は1つのプレーに注目。前半22分、左サイドで最終ラインからのパスをうしろ向きでトラップすると素早く反転し、ボールを持つ。中へ数歩切り込み中央へのパスを選択した。このプレーについて、那須氏は「トラップして、前簡単に向いたけどあれができない。多くの選手は。あのステップワークができない。めちゃくちゃ難しいことをいとも簡単にやっているから凄い。相手、対峙しても早いし強いしプレッシャーが来ているから大体の選手はうしろ向きで持つかバックパスを選択するんだけど、あれで前を向くからサイドバックの選手がうしろに引く」と解説した。
何気なく見えるが、三笘の技術が詰まっているシーンだった。