チェルシー→アーセナルの“ロンドン内移籍”か カンテが「オファーにOK」と英報道
チェルシーは怪我がちなカンテとの契約延長に二の足を踏む
イングランド1部チェルシーに所属するフランス代表MFエンゴロ・カンテは、今シーズン限りで同じロンドンのライバルクラブに移籍することになるかもしれない。英メディア「Football365」が報じている。
チェルシーとの契約が今季で満了するカンテは、7年を過ごしたクラブを離れ、プレミアリーグで首位に立つアーセナルへ移籍することに合意したという。
レスター・シティで元日本代表FW岡崎慎司(シント=トロイデン)らとプレミアリーグ制覇を成し遂げたカンテは、2016年に3200万ポンド(約53億円)でチェルシーに移籍。個人でプレミアリーグ連覇を成し遂げると、UEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝、UEFAスーパーカップ優勝、FIFAクラブワールドカップ優勝と、数々のタイトルをもたらした。
クラブに大きく貢献し、世界トップクラスの活躍を見せているが、チェルシーの首脳陣は契約延長をためらっている。その理由は、試合に出場できる時はトップレベルの活躍を見せる一方で、負傷が多く、カンテの要求する金額に応えることに心配があるという。
そのなかで、フランス1部パリ・サンジェルマン、スペイン1部FCバルセロナなど、カンテには多くのオファーが届いているという。しかし、カンテはロンドンに残ることを希望。32歳がクリスタル・パレス、ブレントフォード、フルハム、ウェストハムへ移籍することは考えにくいため、アーセナル、トッテナム、もしくは契約延長を成功させなければいけないチェルシーの3クラブが、行き先になる見込みだという。
アーセナルは、これまでにも多くの選手をチェルシーから獲得しており、1月にはイタリア代表MFジョルジーニョを加えたばかり。ブライトンのエクアドル代表MFモイゼス・カイセドの獲得に失敗したアーセナルが、ブラジル代表MFウィリアン、ブラジル代表DFダビド・ルイス、チェコ代表GKペトル・チェフ氏に続き、カンテを獲得する可能性が指摘されている。
記事では「カンテは数週間前にアーセナルが送ったオファーに『OK』を出した」と報じており、シーズン終了後にチェルシーのロンドンのライバルに加入することが水面下で決まっていることに言及。金額は「チェルシーで得た金額に近い額」になるという。
アーセナルは夏の移籍市場でウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライスの獲得を最優先にしていると報じられているが、カンテが加入することになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)