柏木も「ムッときた」浦和のドタバタ劇 「監督も途中で教えなきゃいけないだろうと」
ハーフタイム、ペトロヴィッチ監督が他会場・川崎のスコアを伝えるも…
浦和レッズは3日のJリーグ最終節の横浜F・マリノス戦を1-1で引き分け、リーグ戦年間勝ち点1位を決めた。しかし、その舞台裏はバタバタとしていたことが選手たちの証言から明らかになった。
試合前の時点で、浦和は勝ち点73で首位に立っていた。2位の川崎フロンターレは同72だったため、川崎が勝利した場合は浦和が引き分け以下に終わると逆転される状況だった。そして、同時刻キックオフの両試合の前半が終わった時点で、浦和は0-0の同点、川崎はガンバ大阪を相手に2-0のリードという状況だった。
浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、ハーフタイムに選手たちへ川崎のスコアを伝えたという。DF槙野智章は「スコアを伝えられただけで、その後に何かを言われたわけではなかった」と話したが、それを伝えるということは明確な「攻めろ!」というメッセージ。それに応えるかのように、浦和は後半に入ると攻撃のギアが上がった。両サイドも積極的な仕掛けを見せ、ついに後半21分にMF柏木陽介のゴールで先制した。
浦和からすれば、勝利すれば川崎の結果に関係なく文句なしの1位が決まる状況だった。しかし、後半40分にマリノスのMFマルティノスにゴールを許すと状況は一変した。川崎のスコアが変わっていなければ、勝ち越しゴールが必要だったからだ。しかし、実際にその時点で川崎はG大阪を相手に2-3と逆転されていた。そのまま引き分ければ、川崎が追い付いたとしても首位を守れる。しかし、攻めに出てカウンターを受けて失点を重ねて敗戦となれば、万が一の逆転もあり得た。
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