町田×秋田の幻のゴールの防止策は? Jリーグが現状を説明「VARのトレーニングを受けた人材が不足。育成している段階」
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Jリーグは4月25日に第4回理事会を開催
今季のJリーグでは、4月8日に行われたJ2リーグ第8節のFC町田ゼルビア対ブラウブリッツ秋田でボールがゴールに入ったにもかかわらず、得点が認められなかった。4月25日の第4回理事会後には、J2の審判体制についても質問が飛んだ。
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町田対秋田の前半8分、秋田FW青木翔大がハーフウェーライン付近から右足でロングシュートを放ち、およそ50メートル先のゴールに向かったボールに対し、町田GKポープ・ウィリアムが手に当てるもボールはゴール内側へ。最後はポープ・ウィリアムが手で掻き出し、難を逃れたように見えた。
審判団はゴールに入っていないとして、プレーを続行。しかしスロー映像で確認すると、ボールはゴールラインを越えているように見え、ゴール内でポープ・ウィリアムが手で掻き出していた地点、そしてボールがバウンドした場所はラインよりも内側だったことは否めなかった。
大きな議論を呼んだなか、Jリーグの第4回理事会後にJ2の審判体制について質問が飛ぶと、Jリーグはまず「やれるとすればVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を導入すること。コスト面、VARを採用するためにはFIFA(国際サッカー連盟)のトレーニングを受けた人がやらなければいけない。その人材が不足している。その人材を育成している段階」と説明。さらに、現状についても触れている。
「競技規則の改正に伴い、VARライトというものが記載されている。簡易版のものと聞いているが、どのようなものかまだ把握できていない。協会の審判委員会と協力しながら、どういうものなのか把握し、導入可能なのか検討していく。すぐできることはなかなか難しい。例えば、審判が集まって研修・セミナーをする。JFA(日本サッカー協会)に任せるのではなくJリーグでも積極的に支援して、ピッチ上のレベルを上げていこうと密に連絡を取っている状況」
VAR導入はコスト面も含めてすぐの導入は難しいため、一歩ずつ解決に向けて進めていくしかなさそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)