ハリル御前での“日本代表対決” 浦和守護神と横浜FMアタッカーが見せた駆け引きの妙
好調の齋藤を迎え撃ち、封じたGK西川
Jリーグを代表するアタッカーと守護神による直接対決は、浦和レッズのGK西川周作に軍配が上がった。3日のJリーグ最終節で浦和は横浜F・マリノスと対戦し、1-1で引き分けた。横浜FMのキープレーヤーであるMF齋藤学はシュート2本を放つも、いずれも西川にセーブされた。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督も視察したゲームで、2人は様々な駆け引きを繰り広げていた。
浦和が主導権を握るゲームのなかで、虎視眈々とカウンターを狙っていたのが横浜FMの齋藤だった。試合中は「0-0でいけばチャンスがあると思っていたし、レッズも勝たなければいけない状況だったので、そこで一発点を取って勝てれば」という意図で、ワンチャンスに賭けていたという。
そのなかで、齋藤には二度のチャンスが訪れた。まずは後半6分、左サイドからドリブルで切り込むと、ゴール正面まで回り込んでシュートを放った。西川と1対1に近い状態になるビッグチャンスだったが、シュートは西川が弾き出した。
このシーンでの駆け引きを、西川はこう振り返った。
「カットインからのシュートは、昨日の練習で準備してきたんです。特に、先に動かないことですね。齋藤選手がカットインすることで、GKは重心が左に動きがちなんですけど、最後までしっかりボールを見ることで正面にボールが来たと思う。先に動かないでいて、ボールが彼の足下から離れれば飛び込む準備もしていました。練習していたことが出たと思います。さりげないセーブが一番うれしいし、試合後に尚史さん(土田GKコーチ)ともその話を最初にしました」
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