「トッテナムは混乱している」 ニューカッスルに1-6大敗…現地解説者も痛烈批判「コンテが正しいと証明」
元英代表MFキーロン・ダイアー氏「叩きのめされた」
イングランド1部トッテナムは現地時間4月23日に行われたプレミアリーグ第32節でニューカッスルに1-6で大敗を喫した。一方な展開で敗れた“スパーズ”に現地解説者たちも厳しい目を向けざるを得なかった。
キックオフ直後の前半2分にMFジェイコブ・マーフィーに得点を決められてリードを許したトッテナムはその後もいとも簡単にニューカッスルに守備を突破され、前半21分までに5失点を喫した。後半4分にエースのFWハリー・ケインが1点を返したが、同22分にはさらに失点。前節ボーンマス戦(2-3)に続く連敗となった。
データ会社「オプタ」によれば、ニューカッスルにとっては2011年1月のウェストハム戦(5-0)以来となるクラブ最多得点差での勝利となった一方、トッテナムにとっては2013年12月のリバプール戦(0-5)以来となるクラブ最多得点差での敗北となった。
英公共放送「BBC」の「ラジオ5ライブ」で解説を務めた元イングランド代表FWクリス・ワドル氏は「ニューカッスルはこうなることを夢見ていただろう。彼らは厳しい午後になることを予想していたはずだが、実際はイージーだった。トッテナムは混乱している。彼らは自分たちのことをトップ4のクラブだと考えているが、それは恥ずべきことだ」とトッテナムの低調さに触れ、もはやトップ4の力はないと話した。
トッテナムは先月、クラブ首脳陣や選手への批判を展開したアントニオ・コンテ前監督と契約を解除し、現在はクリスティアン・ステッリーニが暫定監督を務めている。コンテ前監督は「トッテナムは20年前からこうだ。このオーナーの下で1度も優勝したことがない」と厳しい言葉を残してチームを去った。
英衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を務めた元イングランド代表MFキーロン・ダイアー氏は「コンテが記者会見で言ったことがすべて正しいと証明された。全員が貧弱で、完膚なきまでに叩きのめされた」とイタリア人指揮官の考えが正しかったことを裏付ける結果になったと試合を振り返っていた。
プレミアリーグで5位につけるトッテナム(勝点53)だが、すぐ背後にはアストン・ビラ(同51)やリバプール(同50)、ブライトン(同49)が迫っている。ステッリーニ暫定監督の下でシーズン終了まで持ちこたえることはできるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)