川崎、先制点もホーム初勝利ならず 終盤に痛恨の失点で1-1のドロー

川崎戦と浦和の一戦はドロー決着に【写真:Getty Images】
川崎戦と浦和の一戦はドロー決着に【写真:Getty Images】

脇坂が先制弾も浦和が終盤に追いつく

 川崎フロンターレが浦和レッズをホームに迎え撃った4月23日のJ1リーグ第9節は、両者譲らずに1-1の引き分けに終わった。

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 浦和はこの試合を終えると29日に行われるアル・ヒラルとのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦に向け、サウジアラビアと旅立つ日程になっている。リーグ戦で出場機会を重ねるメンバーがそのままスタメンに入った一方、ベンチには19日のルヴァンカップ・グループステージ第4節、湘南ベルマーレ戦でゴールしたユース所属で二種登録の17歳MF早川隼平が入った。対する川崎は、GK上福元直人が今季リーグ戦の初スタメンに名を連ねた。

 互いに後ろからつなぐ意識とハイプレスの意識を持つだけに、戦術的な狙いも噛み合う試合になった。どちらも簡単にゴール前に入り込めないなか、川崎は前半7分にFW宮代大聖がペナルティーエリア内でパスを受けるも、シュートは角度がなく枠外に。一方の浦和は前半16分に右サイドからの攻撃を逆サイドまで持っていき、MF関根貴大の折り返しをFW興梠慎三が狙ったが、上福元と川崎DF陣がゴール前にブロックを作ってシュートを決めさせなかった。

 前半終了間際に川崎はFW家長昭博がコーナーキックからヘディングで狙うもGK西川周作の正面。浦和は興梠がニアサイドに飛び込むも強く合わせ切れずと、0-0のまま前半を終えた。

 後半開始3分で試合は動いた。川崎が右サイドでシンプルな縦パスを入れると、家長が縦に突破して中央へ。飛び込んだMF脇坂泰斗が混戦の中でボールを押し込んで1-0の先制ゴールを挙げた。

 浦和は後半23分、ペナルティーエリア内で縦パスを受けた興梠がシュートに持ち込もうとするも転倒。谷本涼レフェリーはノーファウルの判定だったが、川崎の選手と接触があったとしてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を確認。約4分間を要したが、ジャッジは変わらずにノーファウルとなった。

 1点を追う浦和はFWブライアン・リンセンやMF安居海渡に加えて早川も送り込み、フレッシュなアタッカーに入れ替えた。すると後半36分、早川が中盤でパス交換に参加したところからDF荻原拓也も攻撃参加。そこからのラストパスをリンセンが蹴り込んで1-1の同点に追いつき、マチェイ・スコルジャ監督の采配が的中した。

 試合はこのまま引き分けに終わり痛み分け。浦和は開幕2連敗のあとの無敗を7試合に伸ばし、アジアの頂点を目指して中東へと飛び立つ。一方の川崎はリーグ戦で今季初めて先制点を奪ったゲームになったが、ホーム初勝利にはつながらなかった。
 

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