マンCがFA杯優勝に王手 99年マンU以来の3冠達成に地元メディア期待「不気味なほどに調子が良い」
FA杯準決勝は3-0の完勝
イングランド1部マンチェスター・シティは現地時間4月22日に行われたFAカップ準決勝で同2部シェフィールド・ユナイテッドに3-0で勝利し、決勝へ駒を進めた。4大会ぶりの制覇に向けて王手をかけ、地元メディアでは“トレブル(3冠)”達成の期待が高まっている。
2部のシェフィールド・ユナイテッドをホームに迎えたシティはアルジェリア代表FWリヤド・マフレズがピッチで躍動。前半43分にPKを決めて先制点をもたらすと、後半16分と同21分にも得点を奪うハットトリックでチームを勝利を導いた。
プレミアリーグでは現在アーセナルに次ぐ2位だが、2試合消化が少ないなかで勝点差は「5」に縮まっている。今月26日にはアーセナルとの直接対決を控えており、これに勝てばリーグ制覇を大きく手繰り寄せることができる。
そして、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)も4強進出を決めたばかり。準決勝の相手は昨季敗れた王者レアル・マドリードだが、公式戦16戦無敗を続ける今の調子を維持できれば誰が相手でも臆することはないだろう。プレミアリーグ、FA杯、CLの三冠達成となれば、イングランドでは1999年のマンチェスター・ユナイテッド以来の快挙となる。
英公共放送「BBC」の「ラジオ5ライブ」で解説を務めた元エバートンのMFレオン・オスマン氏は「ヨーロッパ中がマンチェスター・シティのパフォーマンスとプレーに驚嘆している」とその強さを称えた。ユナイテッドで3冠を経験している元イングランド代表DFギャリー・ネビルも「(3冠の可能性は)間違いなくある」と太鼓判を押している。
そしてBBCのチーフライター、フィル・マクナルティ氏も「マンチェスター・シティは1999年にマンチェスター・ユナイテッドが成し遂げて以来となる偉業を再現すべく、不気味なほどに調子が良い」としたうえで、「レアル・マドリードは傑出したチームだが、アーリング・ハーランドが加わったシティには何の恐れもない相手だ。完璧な3冠の達成のためにこれ以上ないチャンスを手にしている」とチームの充実ぶりを強調した。
昨季はリバプールがリーグカップも含めた四冠達成に近づくも、プレミアリーグとCLには手が届かなかった。24年前に”赤い悪魔”が成し遂げた快挙の再現は起こるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)