迷走の末に名古屋が初のJ2降格! オリジナル10の一角がついに陥落
オリジナル10の降格は通算7クラブ目に
迎えた運命の後半、MFハ・デソンに代えてDF酒井隆介を投入して3バックに変更。すると同3分に反撃のチャンスが巡ってくる。左CKの際の競り合いで湘南DF坪井慶介がファールし、PKを獲得。これをシモビッチが決めて1-2と1点差に迫った。勢いに乗った名古屋はCKから闘莉王のヘディング、シモビッチの際どいシュートなど決定機を連続して作った。
一縷の望みをかけて戦う名古屋だったが、再び山田に絶望の淵へと突き落とされる。同15分、左サイドの最終ライン裏を抜けられると、カバーした闘莉王が交わされて右足を一閃される。楢崎の反応も届かない強烈な一撃で、1-3。この日2得点目となる山田のゴールで痛すぎる失点を喫した名古屋に、反撃する力は残っていなかった。
名古屋は今シーズン、クラブワーストとなるリーグ戦18試合連続勝ち星なしの絶不調に苦しんだ。8月下旬には小倉隆史前監督の休養、ボスコ・ジュロヴスキー新監督を招聘し、昨季限りで退団した闘莉王を呼び戻して電撃復帰させた。
9月以降は3勝2分2敗と勝点を一気に伸ばし、降格圏を抜け出した時期もあった。しかし第15節、残留を争った磐田相手に1-1のドローに終わり、最後の2試合は連敗と勝点を積み上げられなかった。1993年のJリーグ開幕から所属する「オリジナル10」としては、昨季の清水に続き、通算7クラブ目となる悪夢に直面した。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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